センバツ甲子園 神村学園 「また甲子園で恩返しを」 壮行会 /鹿児島
◇熊本国府 「皆の思いを背負い戦う」 第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に初めての出場となる熊本国府(熊本市中央区)と、9年ぶり6回目の出場となる神村学園(鹿児島県いちき串木野市)の壮行会が11日、それぞれの学校などであった。関係者の思いを受けた選手らはそれぞれ活躍を誓っていた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 熊本国府は同校に全校生徒約900人や保護者らが集まった。野球部とともに、全国大会に出場する女子ソフトボール・硬式野球部も激励を受けていた。 センバツ旗を持った野田希主将(2年)を先頭に選手ら22人が体育館に入場。生徒会長、浜崎美結さん(2年)が「全国大会出場おめでとうございます。この千羽鶴が皆さんの力になると良いなと思います。健闘を祈ります」とあいさつし、既に卒業式を終えた3年を含む全校生徒でつくった千羽鶴を贈った。 野田主将は「皆さんの思いを背負って全力で戦い、良い報告ができるように精いっぱい頑張ります」と感謝の言葉を述べた。 神村学園は鹿児島県いちき串木野市役所と同校で壮行会。市役所では中屋謙治市長が「昨夏4強の興奮を思い出す。あわてず焦らず諦めず、努力を糧に戦って」と激励。川下晃汰主将(2年)は「皆さんの応援で昨夏は4強に進めた。また甲子園で恩返しを」と語った。会を見に来た市内の会社役員、栫赦知雄(かこいさちお)さん(73)は、作新学院や大阪桐蔭など甲子園優勝校が居並ぶ激戦パート入りについて「強豪ぞろいだからこそ、勝てば先が見える。ぜひ優勝を」と期待した。西上原俊郎・市スポーツ協会長から「フレーフレー神村」とエールを受けていた。 学校では小田大介監督が「3失点以内で抑えるよう6投手を継投したい。打撃は好投手相手でも5点以上取らせる。決勝を5試合戦うつもりで臨む」と力を込めた。 熊本国府の一行は12日午後、甲子園に向けてJR熊本駅を出発する。初戦は近江(滋賀)と第1日第3試合(18日午後3時半予定)で対戦する。神村学園は12、13日、甲子園へ出発。第5日第1試合(22日午前9時予定)で関東王者で明治神宮大会準優勝の作新学院(栃木)と対戦する。【野呂賢治、梅山崇】