「ロングルアージュ」東條汀留さんの美しすぎる爪に脱帽!「いくつになってもできる美しい爪の育み方」マニキュアリスト歴46年
「爪は手をかけたぶん、必ず応えてくれます」。長年多くの人の爪と向き合ってきた東條汀留(てる)さんは、力強くそう断言します。年齢だからと諦めずに爪養生を続けることが、どうして大切なのか─。セルフケアの重要性についてお話を伺いました。
お話を伺ったのは… 東條汀留さん(「ロングルアージュ」 代表)●1978年にマニキュアリストとしてキャリアをスタート。1988年にネイルケアサロン「ロングルアージュ」を設立した。“健康で美しい爪を育む”という独自のネイルケア理論を確立し、爪のお手入れの重要性を提唱し続けている。本人も美しく健やかな爪の持ち主。
いくつになっても諦めさえしなければ、爪は美しく変わります
マニキュアリストとして46年も“爪のお手入れをすること”の重要性を説き続けてきた東條汀留さん。時代とともにネイルのトレンドが移り変わっても、その姿勢は変わりません。 「もしご自身の爪が割れやすい、欠けやすい状態だとしたら、それは年齢のせいではなく“一時的に爪が弱っているから”にすぎません。爪母が健康である限り、爪は必ず美しく生まれ変わります」 実際に長年サロンに通ってケアを続けるお客様のなかには、80代でも強くてしなやかな爪の持ち主が多くいらっしゃるといいます。 「どのように時代が変わっても、『ロングルアージュ』では一貫して“自爪を育てることの大切さ”を伝え続けてきました。健康な爪はお手入れなくして叶いません。週に一度ケアのためにネイルサロンへ通うことができれば理想です。しかしプロの手を借りなくても、強くて美しい爪は自分自身のお手入れで育むことができます。しかも何歳からでもできることなのです」
ラウンドスクエアに整え、爪母に栄養を与えて、とにかく“続ける”こと
東條さんが提唱するセルフケアの方法はとてもシンプル。まずは、爪の形を変えることから。 「爪の形はラウンドスクエアに整えましょう。円柱を半分にカットしたような、どこにも角がなく、曲線を描いたシルエットを作ります。そうすると何かに触れたときにも割れにくくなります」 ラウンドスクエアに整えると爪自体が衝撃に強くなり、そのうえ自然に爪の厚みが増していきます。さらに、爪母に美容液やオイルで栄養を与えてベースコートで表面を守ることで、爪は強さやしなやかさを増していくのだそうです。 「日常的にご自身でネイルケアをするのは面倒に思うかもしれません。そんなときは、今日は片手の指5本だけで、明日はもう片手…と、分割してもよいでしょう。無理なく続けられる方法を見つけてください」と東條さん。 爪養生をコツコツ続けることの意義は、“爪の体質改善”が叶うこと。「諦めずに続けていれば、手をかけたぶんだけ爪は必ず応えてくれます」 撮影=高嶋佳代 小川 剛 取材・文=宇野ナミコ 編集=松永裕美(婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年9月号