「暴落相場の赤札銘柄」が示すノンプロ投資家の進むべき道
日本株市場はアメリカ株安にズルズルと引きずられる展開に。機関投資家が「待ち」の姿勢が続ける中、個人投資家はどう動くべきか(イメージ写真:Graphs/PIXTA)
8月26日のジャクソンホール会議におけるジェローム・パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の講演を前にした市場関係者の合言葉は「ジャクソンホール待ち」、つまり「どうなるかよくわからん」だった。 実際、日米株式市場は様子見ムードを色濃くしていた。直前のニューヨーク証券取引所とナスダック市場の総売買高は今年最低水準だったし、25日の東証プライムの売買代金2兆0222億円は今年2番目に少なかった。 今となっては「嵐の前の静けさ」だったが、静けさの中にあった大勢の相場観はこんな感じだったはず。イベント通過で買い戻しが入って株価は上昇するだろう――。事前にFRB高官のタカ派発言が続いていたこともあり、イベント手前の1週間でアメリカのグロース株は大幅調整、同国の長期金利は上昇していた。 そして当日、パウエル議長は「やり遂げるまでやり続けないといけない」という言い回しで、インフレ退治に向けた利上げ継続姿勢を強調。「この発言にそこまで大きなサプライズはあったのか」という気はするが、講演後のアメリカ株市場の下げっぷりが一番のサプライズと感じた投資家は多かったはずだ。
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岡村 友哉