千田謙蔵さん死去、93歳 東大ポポロ事件の元被告
1952年に東京大で学生劇団ポポロが演劇を上演中、学生らが私服警官を見つけて警察手帳を奪い、つるし上げた「東大ポポロ事件」元被告の千田謙蔵さんが20日午後3時35分、老衰のため秋田県湯沢市の病院で死去した。93歳。秋田県出身。自宅は同県横手市。葬儀・告別式は24日午後3時半から横手市田中町3の14、正平寺で。喪主は長女の夫・福田正人さん。 千田さんは男子学生らと、警官に暴行を加えたとして、暴力行為法違反(集団的暴行)の罪で起訴。裁判では大学の自治が争点となった。一審は無罪、二審も一審判決を支持したが、73年に最高裁が「大学の自治や学問の自由の範囲外」と判断。有罪が確定した。