三富兜翔が前回大会に続き2連続フォール負けも「まだ世代交代はさせない。来年の目標は大都市進出と全国展開」と気炎【PPPTOKYO】
新進気鋭のプロレス団体「PPPTOKYO」を率いる博報堂出身の異色プロレスラー・三富兜翔が11月4日、2024年の目標として「大都市進出と全国展開」を掲げた。 この日、PPPTOKYOは横浜初進出となる「BaysideParty2023-希望の轍-」を神奈川・横浜ラジアントホールで開催。三富は元プロレスリング・ノアの鈴木鼓太郎と組んで大谷譲ニ、吉田綾斗組と対戦した。鈴木は2021年1月以来、約2年9カ月ぶりの参戦となる。 試合は前戦となった9月公演に続きタッグでの対戦となった三富と大谷がバチバチの激しい攻防を展開。三富と鈴木が好連携を見せ大谷に攻め込むと会場は大「譲二コール」で大谷を後押し。大谷は持ち前のスピードで2人を翻弄し、ピンチを脱すると今度は吉田と2人がかりで三富に攻め込んでいく。
一進一退の攻防が続き、最後は三富と吉田の展開となると三富が垂直落下式ブレーンバスター。吉田が返すと三富はコーナーからダイビングボディープレスも吉田がかわし、三富は壮絶な自爆。そこに大谷がダイビングボディープレスを浴びせ吉田をフォロー。吉田はバズソーキックからフォールも三富は返す。最後はふらふらと立ち上がった三富に吉田がAERIALIT(飛びヒザ蹴り)を決めて3カウントを奪った。 大谷は試合後にマイクを握ると「前回の試合の後、みんな夢を語って、俺だけ言ってない。僕の夢は格闘技でも海外でもなく、やっぱりPPPをもっと大きくしたいんだよ! そのために来年はもっと動きます」と宣言。そして「ね、三富さん。来年も動こう」とダウンしたままの三富にマイクを渡すと三富は「前回、大谷に負けて、吉田君に負けて、もう思い残すことはないっす」と前回同様、引退をにおわす発言も、すぐに「って、また引退詐欺みたいに言われるんで、頑張りますよ」と秒で撤回した。
試合後の総括では「PPPTOKYOのパッケージをそのまま横浜に持ってきたつもりなんですが、70点というところかな。やはり新宿FACE、後楽園ホールという会場に甘えていた部分がある。いつものパッケージを出せたかといえば全部は出せてない。照明とか音だけに頼らない、もっと根っこの部分で作り上げないといけないなと感じた」と反省の弁も「会場がどこに変わっても、“これぞPPPTOKYO”というものを根っこから作っていければ、全国進出していける気がしたので、今日はその手応えは感じた」とすぐに前を向いた。 この日は多くの観客が詰めかけたのだが「まだまだ。来年もここでやると思うんですが、この2倍3倍のお客さんを呼んで、PPPTOKYOを根付かせて、名古屋、札幌、博多といった大都市に進出していきたい。そのためにコンテンツをもっと強化していく」と大都市進出と全国展開を来年の目標に掲げた。
選手としては大谷、吉田という若い選手に2連敗を喫してしまったのだが「まだ世代交代はさせないつもり。でも、それだけ試合のレベルが高い若い選手がうちにいるし、外からもきてくれる。そういう磁場ができていると思うので、その磁場に僕自身が負けないように頑張ろうと今日改めて思いました。女子もちゃんよたとエチカが引っ張ろうと思ってくれた。エチカにはトランスジェンダーの子の星になってほしい。それをもっとお客さんに伝えてほしいし、お客さんに背中を押される存在になってほしい。女子とかトランスジェンダーでもうちでは輝けるということを来年は全面に出していきたい。うちは磁場です」などと語った。
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