豊かな甘みや香り、「ふく福みそ」完成 福島県鮫川村産の大豆と大玉村産コメ使用
福島県鮫川村産の大豆と、大玉村産のコメで造った「ふく福みそ」が完成した。両村は約60キロ離れているが、役場、直売所の職員がお互いの村を訪れて研修している縁で、それぞれの特産品を生かした商品開発が実現した。18日から両村の直売所などで販売される。関係者は特産品のブランド価値や生産意欲の向上につながると期待する。 両村での研修は昨年11月にスタート。その中で特産品を生かした商品開発の提案があり、鮫川村の「ふくいぶき」と大玉村の「福、笑い」を使ったみその開発が始まった。 みそを造ったのは本宮市の名郷糀(こうじ)屋。同社の国分顕一郎さんによると、素材の新鮮さを生かした豊かな甘みや香り、鮮やかなきつね色が特長という。大豆、コメの名称にちなみ、「福が2倍になるように」との願いを込めて、ふく福みそと名付けた。 同社と鮫川村の直売所「手・まめ・館」、大玉村の「あだたらの里直売所」、福島市の県観光物産館で販売するほか、両村のふるさと納税返礼品に活用する。価格は400グラム1200円。 鮫川村の宗田雅之村長、大玉村の押山利一村長、国分さんらが17日、県庁を訪れ、内堀雅雄知事に完成を報告した。試食した内堀知事は「口の中に香りとこうじの良さが広がる」と絶賛した。手・まめ・館の佐藤文雄館長、あだたらの里直売所の矢吹吉信店長、「福、笑い」研究会生産者の伊藤洋さんが同行した。
福島民友新聞