京極夏彦が「本」の黎明期を描いた「書楼弔堂」シリーズ 最終巻が発売[文芸書ベストセラー]
12月3日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『架空犯』が獲得した。 第2位は『またどこかで 大人の流儀12』。第3位は『魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~11』となった。
4位以下で注目は10位に初登場の『書楼弔堂 霜夜』。京極夏彦さんの人気シリーズ「書楼弔堂(しょろうとむらいどう)」の第4弾にして最終巻。明治の半ばから終わりにかけ、古今東西の書物が集められた「書楼弔堂」を舞台に、本と人との数奇な繋がりを描く同シリーズ。迷える者たちがたどり着くその書店には、文学者や画家・ジャーナリストなど実在の人物も訪れる。これまでに登場したのは月岡芳年・泉鏡花・柳田國男・田山花袋・平塚らいてう・岡本綺堂・竹久夢二ら時代を彩った著名人たち。2013年に刊行された1作目は夜明けを意味する「破暁」と名付けられており、4作目となる今作ではついに夜が訪れて物語の幕が下りる。今作も夏目漱石や徳富蘇峰、金田一京助らが出演し、物体としての「本」にまつわる物語が紡がれる。
1位『架空犯』東野圭吾[著](幻冬舎) 『白鳥とコウモリ』の世界再び――シリーズ最新作「まるで幽霊を追いかけているようだ」焼け落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。「誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもーー。」(幻冬舎ウェブサイトより) 2位『またどこかで 大人の流儀12』伊集院静[著](講談社)
国民的ベストセラー「大人の流儀」シリーズ最終巻! 伊集院があなたに贈る最後の言葉ーー数えきれない出逢いと別れを経験してきた作家が死の直前まで書き綴ったラストメッセージ。(講談社ウェブサイトより抜粋) 3位『魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~11』甘岸久弥[著](KADOKAWA)