アイ・テックの合成床版「Sデッキ」、板厚1.0ミリ品を来月発売。薄肉化でコスト低減
鋼材流通加工・建材製造のアイ・テック(本社・静岡市、社長・大畑大輔氏)は5月から、建築床版Sデッキ(合成スラブデッキプレート)の板厚1・0ミリ製品「S50―10」「S75―10」の製造・販売を開始する。鋼板・コンクリートの合成床版として評定機関の日本建築センターから構造評価と耐火認定を取得済みで、得意先の設計事務所やゼネコンなどに案内を始めた。 自社生産で独自商品のSデッキは、高さ50ミリと70ミリ、板厚1・2ミリと1・6ミリを組み合わせた「S50―12」「S75―12」「S50―16」「S75―16」の計4種類で市場に展開。新たに板厚1・0ミリ品を加えて計6種類に拡大する。 最も薄い板厚1・0ミリをそろえたことで、デッキ薄肉化によるコスト低減の要望に対応。アイ・テックは「自社工場生産の強みを持つ床版メーカーとして、時代の潮流に合わせて引き続き取引先の要望に応えながら品質向上に努めたい」とコメントしている。 同社はデッキ製品のほか、H形鋼を中心に多彩な建材の在庫を確保。設計図面に記載された鋼材全般を一括して受注できる利点を生かし、あらゆるニーズに応じられる供給体制を築いていく。