復興のシンボル「まびふれあい公園」開園 災害時は避難所としての役割も 倉敷市【西日本豪雨から6年】
KSB瀬戸内海放送
西日本豪雨からまもなく6年、復興のシンボルが完成しました。岡山県倉敷市が整備を進めてきた復興防災公園「まびふれあい公園」が開園。災害時に避難所としての役割も果たします。 【写真】災害時に使える「マンホールトイレ」
(倉敷市/伊東香織 市長) 「あと数日であの災害から6年でございます。真備の復興のシンボルともなる真備の魅力を発信できる場として。多くの方との触れ合いの場にもなる」 「まびふれあい公園」の開園式には関係者や地元住民ら約140人と、設計を担当した建築家の隈研吾さんも参加しました。 (松木梨菜リポート) 「公園は当時堤防が決壊した小田川沿いに整備されました。盛り土をして高さ6mの場所に作られています」 2018年7月、倉敷市真備地区では町を流れる小田川の堤防8カ所が決壊。 倉敷市は決壊場所である真備町箭田に広さ4.5haの公園を整備しました。遊具もあり、普段は市民の憩いの場所に。災害時には避難所としての機能を持ちます。 (松木梨菜リポート) 「芝生の奥はヘリポートとしても使えるほか車も停めることができ、車で避難した人にも対応しています」 真備特産の竹が使われている建物には備蓄倉庫があり、約300人分の食料や水などが保管されています。 災害時にトイレとして使える「マンホールトイレ」も備えられています。園内5カ所に設置されています。 (建築家 [設計]/隈研吾さん) 「災害時に使っていただくためには平常時から親しんでいただくことが重要なので。防災=日常が大事ということをここで伝えることができたらと思っています」 (真備地区まちづくり推進協議会連絡会/野田俊明 会長) 「あの時の悲惨さは口では言い表せない。ここでみんなで集いあって、これからも復旧復興100%に向けて進めていきたい」 倉敷市は防災拠点であるこの公園をシンボルに、災害に強い町として全国に発信したいとしています。 (倉敷市/伊東香織 市長) 「防災への備えとなる安全安心の場、活用してける公園にしたいと思っています」
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