バイルスのパリ五輪出場決定 代表選考会の個人総合で優勝
【AFP=時事】体操のパリ五輪米国代表選考会が30日、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で行われ、シモーネ・バイルス(Simone Biles)が女子個人総合での五輪出場を決めた。 【写真】演技に臨むバイルス(その他全5枚) バイルスは観客も立ち上がるほどの見事なゆかの演技で締めくくり、2日間で合計117.225点をマークして優勝。強力なメンバー5人で構成されるチームの1枠を手に入れた。 2021年の東京五輪で空中で平衡感覚を失うメンタルブロック状態「ツイスティーズ」に悩まされ、大半の種目を棄権してから3年、史上最高の体操選手とみなされるバイルスは、以前よりも強くなったように見える状態で五輪の舞台へ戻ってくる。 バイルスは「東京でのパフォーマンスの後も、自分はまだ終わりではないと思っていた。戻ってくると分かっていた」とコメントした。バイルスは昨年8月の復帰後は世界体操(52nd FIG Artistic Gymnastics World Championships)で優勝し、今月には全米体操選手権(U.S. Gymnastics Championships 2024)で9回目の個人総合制覇を果たしている。 東京五輪で個人総合の金メダルを獲得したスニサ・リー(Sunisa Lee)が111.675点で2位に入り、パリ五輪出場を決めた。こちらもキャリア続行が危ぶまれる2度の腎臓病に見舞われながら、連続の五輪出場となる。 他には、東京五輪の団体で銀メダルを獲得したジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)、東京五輪のゆか金メダリストであるジェイド・キャリー(Jade Carey)、平均台で強力な演技を披露し、最後の跳馬も堅実にまとめた16歳のヘズリー・リベラ(Hezly Rivera)がメンバー入りを決めた。 それでもパリではバイルスが圧倒的な優勝候補として、2016年リオデジャネイロ五輪の4個に加え、さらなる金メダルを獲得するかどうかに大きな注目が集まる。しかしバイルスはチームメートについて「私はみんなのことが大好き。パリではみんなの面倒を見たい」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News