観光船沈没事故…被害者家族が会見 桂田社長に怒り噴出 4人の家族が率直な思いを発言
Q.謝罪を求めた理由は? 「当然こんな事故を起こしておいて、謝るのは当然だと思うから、過去の事故の話を聞いても、謝罪をするのは普通というか、当たり前、当然なんです。JALの事故にしろ、尼崎にしろ、電車の脱線にしろそれが当然で、むしろなぜ今回ないのかが分からない。」 Q.最後に伝えたいことは? 「今回のこの件で、被害者となった方々は、一家みんな亡くなったケースや遺族の家族を一人残してみんな亡くなってしまったケースがあるんです。私は正直、桂田氏一人が責任をとって終わらせるのも、法的にはそれしかできないけど、納得いかないと思っています。一家皆殺しにあってるんです。にもかかわらず、桂田氏は自分のことだけを考えて、それなりの暮らしを続けているのがどうしても許せないです。」
【息子(当時34)を亡くした父 親(60代)】 「午後3時の弁護団会見でも発言していただいたが、これほどの悲惨な事件を風化させてはならない。集団で訴訟を起こすことで報道機関に取り上げてもらって、世間に知らしめて、こういう悲惨な事件が二度と起きないようにという警鐘を鳴らすという意味で、今回こういう訴訟に踏み切った次第です。これを契機に、運送業、輸送業に携わる方たちが、直接携わる人だけでなく間接的に携わる人たちも、自分たちの仕事が人命に直結しているという意識を常に持って仕事をしていただきたいと、そういうことも訴えたい。もう一つ、あの日から私たち遺族は本当に苦しみと悲しみをずっと持ち続けた毎日を送っているが、桂田は平然と何の謝罪もなく、平然と自分と自分の家族の幸せのために仕事をしているのがどうしても許せない。それを考えると怒りがこみ上げてきます。それも訴えたい。」 Q.これまで桂田氏は真摯な謝罪がないと思うが、こうした態度をどう感じているか。 「発言を聞いていると、船長に責任を擦り付けている部分がかなりあります。まず、そのことで怒りがこみ上げてきます。確かに運航が始まったら船長の責任に比重がかかってくるけど、発航前は対等、もしくは運行管理者としては対等、安全統括管理者としてはさらに上にいって判断をしなければならない立場だった。まったく責任を感じていない部分は大間違いで、ひどい人間だと思います。謝罪も、全く誠意がない、人間の優しい気持ちを持っていない。桂田が謝罪をしてほしければ連絡してほしい、それなりに対応すると、そういう発言をしている。どう思いますか?信じられないでしょう。この発言を聞いただけで、どれだけ誠意がないと分かると思う。たとえ門前払いを食っても、各家庭を全国行脚するぐらいの態度を示さなければならないと思う」