痛恨ドローも優位は変わらず 神戸、次戦にも連覇決定…左膝手術から3か月ぶり復帰の主将は「みんなで前を向いて」
◆明治安田J1リーグ▽第36節 東京V1―1神戸(10日・味の素スタジアム) 首位の神戸はDF山川哲史(27)の先制点を守り切れず、東京Vと1―1で引き分けて勝ち点68とした。2位の広島は浦和に0―3で完敗し、3連敗で同65。次節にも神戸の2連覇が決まる。優勝の可能性は同63の町田まで、3チームに絞られた。次節は30日に神戸が柏と、町田が京都と対戦。12月1日に広島は札幌と顔を合わせる。 神戸は勝利目前まで迫りながら一瞬の気の緩みで、勝ち点3を逃した。前半7分に先制し、早い時間から主導権を握ったが、後半アディショナルタイム1分に自陣右寄りの位置からのクロスをDFトゥーレルがはじき返せず、オウンゴールとなった。90分戦い続けたMF武藤は「引き分けに落胆した。意識の違いで足をすくわれる。何一つうれしい勝ち点1ではない」と唇をかんだ。 状態が万全でない主力のFW大迫勇也とDF酒井高徳を欠いた。それでも、MF山口は左膝の手術から3か月ぶりに復帰。後半38分からの出場に吉田孝行監督(47)は「主将が戻ってきたことに大きな意味がある。みんなで戦っていきたい」と気合を入れ直した。 残り2節。23日のG大阪との天皇杯決勝を挟んで迎えるが優位は変わらない。30日の柏戦で勝利し、翌日2位の広島が引き分け以下、または神戸が引き分けで広島が敗れ、町田も引き分け以下の場合、リーグVが確定する。「優勝争いに向けて、みんなで前を向いてやっていかないと」と山口。クラブ初の連覇は全員でつかみ取る。(森脇 瑠香)
報知新聞社