「まるで川みたい」島根県東部中心に大雨、道路が冠水 雨水が波のよう、土のう20個で防壁 松江、出雲両市で床下浸水計9件
停滞する梅雨前線の影響で9日、島根県内は大気の状態が不安定になり、東部を中心に大雨が降っている。 【大雨情報まとめ】出雲市に避難指示発令 松江、出雲、安来、雲南、大田各市に大雨洪水警報(9日18:20現在)
島根県松江市黒田町では道路が冠水し、速度を落として走行する車や、ズボンの裾を膝までまくった歩行者の姿が見られた。 目の前の交差点が浸かったドコモ城山西通り店では、車が通るたびに雨水が波になって入口にまで押し寄せ、土のう約20個を置いて店内への浸水を防いだ。客の安全を考慮し、予約客に電話をかけて別日を提案したという。30代男性従業員は、「雨の降り方と量が尋常でない。営業もままならないので早く止んでほしい」と願った。 近くに住む会社員の女性(64)は、膝下までの長靴を履いていたが、歩いていると太ももあたりまで濡れたといい「まるで川みたい。ゴムボートを出してもいいくらいだ」と驚いた様子で話した。 午後3時14分現在、山陰両県では島根県で松江、出雲、安来、雲南、大田の各市、鳥取県で米子、境港の各市、大山町、日吉津村に大雨洪水警報が発令されている。 被害状況は松江、出雲両市で午後4時現在、床下浸水が計9件、道路冠水が41件、のり面崩壊3件確認されている。
(2024年7月9日19:25更新)