オンラインで生の英語 小野江小6年生 比人講師が1対1レッスン 三重・松阪
タブレット活用、公開研究授業 市教委開き教諭ら70人見学
三重県松阪市教育委員会は12日午後1時45分から小野江町の市立小野江小学校(萬濃正通校長、207人)で、オンラインを活用した英語教育公開授業研究会を開催。市内の小中学校教諭ら約70人が参加し、6年生がタブレット端末を使ってフィリピン人講師と1対1でコミュニケーションする様子を見学し関心と理解を深めた。 同市教委は、グローバルに活躍し世界とつながるコミュニケーション能力を育むことを目的に2022(令和4)年度、オンラインを活用した英語教育に取り組む研究協力校に同校を指定。本年度は同校の6年生38人と、西之庄町の市立第三小学校5年生41人を対象に、聞くことと話すことに重点を置いた「児童用タブレット端末を活用した外国人講師による個別対面式の英会話」を実施している。来年度は実施校を広げる予定。 この日、教諭らは同校の図書室で、6年A組の19人が4回目のオンライン授業を受ける様子を見学。授業は主にタブレット端末を使って児童1人に対して、フィリピン人講師1人が付く形で25分間話すもの。やり取りはあらかじめ準備した文章や質問を使い、英語でコミュニケーション。教材にないものを話題に自由に会話を進めることもできる。 オンライン開始前は、会話の中に笑顔とジェスチャーを入れることなどを目標にしたが、実際に会話が始まると児童たちは、講師の話す英語を聞き取ろうと真剣になり、笑顔やジェスチャーを忘れがちに。しかし、意味を理解できると笑顔で言葉を返す姿が見られた。 見学した小学校教諭は「オンラインレッスンを学校でできることはすごい。カルキュラムも分かりやすいテキストが付いている。25分間だが確実に会話ができている。できる子はここ(教材)にないセンテンスも使い進めていくが、分からないままの子もいる。フィードバックがどこまで取れているのかが気になった」と話した。 見学を終えた教諭らは、オンライン英会話を効果的に活用するためどのような授業づくりが必要かデイスカッションした他、京都光華女子大学こども教育学科の田縁眞弓教授(70)による講評と講演も行われた。