ファイルーズあい 夢をかなえて声優に「自分を疑わないことが一番大事」
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の空条徐倫、『チェンソーマン』のパワーなどの声で知られる声優のファイルーズあいさん。デビューからわずか5年で、人気アニメの主要キャラクターを多数担当する、今注目の声優です。そんなファイルーズさんが現在出演するのがアニメ『株式会社マジルミエ』。今回、作品の魅力と、声優という夢をかなえたファイルーズさんが考える、夢をかなえるために必要なことを“アニメ・声優オタク”の私、伊藤遼が聞いてきました。 【動画】ファイルーズ あいさんに、日本テレビアナウンサー伊藤遼が話をお聞きしました
■主人公・桜木カナを演じて、就活の経験が「無駄じゃなかった」
ファイルーズさんが出演するアニメが『株式会社マジルミエ』。マンガアプリ・少年ジャンプ+で連載中の人気作で、就職活動に苦戦していた主人公・桜木カナが魔法少女を派遣するベンチャー企業に入社し、先輩社員と共に奮闘する姿が描かれます。ファイルーズさんは主人公の桜木カナを演じています。
――『株式会社マジルミエ』が放送され、今はどのような気持ちですか? まさにアニメが始まる時期というのが、就活生が内定もらっていたりそうでなかったり、周りと比較してしまう時期だと思うんです。(作品は)主人公のカナが“就活うまくいかないな”というところから物語がスタートするので、すごく勇気づけられる人が多いと思います。そういう(就活などで悩んでいる)人たちの“明日も頑張ろう”というエールになれるような作品なので、本当に見てほしい気持ちでいっぱいです。 ――演じる桜木カナに共感できる部分はありましたか? 私、声優界でも珍しい経歴で、一度就活して社会人として一年間働いてから事務所の養成所に行ったんです。だからこそ、カナの“またお祈りメールもらっちゃった”とか、面接のときに“結局何が言いたいの?”という話をしてしまったりという、失敗も何回も経験してきました。カナの気持ちがわかるからこそ、カナの悩みとかを一緒に共感して演じられるところも、ある種の強みではありました。経験が無駄じゃなかったです。就活していた時は“私、声優になりたいのに就職活動なんてしても意味ないじゃん”とか、“エントリーシートの書き方なんて勉強しても意味ないよ”なんて思っていたんですよ。そうなんですけど、こうしてマジルミエやカナに出会えたことで、何も意味ないことなんてないんだなと改めて感じました。彼女の声として一部に携われたことが誇りになりました。 ――共演する声優陣もすごく豪華ですね? すごくありがたいのが、私がメンバーの中で一番後輩というか新人なんですよ。カナと一緒で、カナも周りの人たちがその業界で何年も働いている先輩ばかりなので、そのリアルな設定と年齢感、芸歴とかがリンクしていて、没入感もあってカナになりきることができました。