阪神・青柳晃洋は「いい感じに勝っていると思うので便乗できたら」15戦連続被弾なしなら球団新記録
虎投が球団史を塗り替える! 阪神の投手指名練習が25日、甲子園で行われ、26日のヤクルト戦に先発する青柳晃洋投手(30)はキャッチボール、ショートダッシュなどで汗を流した。チームは2リーグ制以降の球団記録に並ぶ14試合連続被本塁打なし。 初代ミスタータイガースの藤村富美男選手兼任監督も天国から見守ってくれている。青柳にとって今季2度目の甲子園登板は虎の歴史にとって特別なマウンドとなる。 「自分の投球ができたらある程度はいいピッチングができると思う。いい感じに(チームが)勝っていると思うので、便乗できたらいいかなと思います」 26日のヤクルト戦でチームが一発を浴びなければ、9日の広島戦から15試合連続被本塁打なし。大阪タイガース時代の1955年の球団記録(7月24日の国鉄第2戦から8月13日の中日戦までの14試合)を塗り替える。当時は新人の西村一孔が22勝を挙げるなど若手が活躍した一年だった。 青柳はここまで4試合に登板し1勝1敗、防御率2・63。球団新記録がかかることについて「メディアはいっぱい書くと思いますけど、僕自身、特に気にすることはなく」と勝利最優先を掲げるが、3月29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)で浴びた梶谷の2ランのように試合の流れを変えられる怖さがあることは誰よりも分かっている。 ヤクルトと前回対戦した4月3日の神宮では本塁打こそ許さなかったものの、6四死球と乱れた。19日の中日戦(甲子園)で今季初勝利を挙げ、まずは自分の投球にフォーカスし、最善を尽くす。 「前回の神宮は僕が悪すぎたので、本当にバッターと対戦することができなかった。バッターの印象というよりはもう本当に、自分がしっかりと投げることができたらいいのかなと思います」 過去5年で9本塁打を浴びている村上ら警戒すべき打者は尽きない。「本当にいいバッターがいっぱいいる。打線としてつながらないようにできたら」 虎は2分けを挟み7連勝中。チーム防御率は2点台を切って1・98に突入している。球団新記録の名誉までついてくる。先発陣の柱が大型連勝の波を乗りこなし、さらに岡田阪神を活性化させる。(邨田直人)