川崎F U18、青森山田をPK戦の末に下し8強
第12回和倉ユースサッカー大会 2024は8日、大会3日目、決勝トーナメント1回戦が行われ、青森山田(青森)と川崎フロンターレU-18(神奈川)が対戦。試合は0-0のまま、前後半終了し、PK戦へ。川崎F U18 が4‐3で制し、青森山田を退けた。 【フォトギャラリー】 青森山田 vs 川崎フロンターレU-18 振り返れば、双方、チャンスはほぼなかったが、ゲームは攻勢を強める川崎U18に対し、耐えながら、活路を見出そうとする青森山田という展開だった。そのなか、こんなシーンがあった。 後半の飲水タイムの際、ベンチから「ボールは持てている。攻めてもいる。あとは決めるだけ。最後のところだけ」という指示の声。しかし、堅守は崩せなかった。 「最後までやり切ることをチームで共有していましたが、点が決められかったのは課題」と語ったのはキャプテンマークを巻いた川崎F U18MF6齊名優太。 「相手がゴール前を固めて、ブロックを敷かれても崩していけるようにしたい。ロングシュートやクロスの精度をより磨きたい」と改善点をあげた。 一方、GK19井澤明己は「センターバックの2人がしっかり弾いてくれました。またそのセカンドボールをボランチが回収してくれるなど、みんなとても走ってくれました。守備の時間を少なく、自分たちがボールを持って、攻撃を仕掛けられました。フィールドのみんなに助けられました」と守備面での手ごたえを語っている。 今回のメンバーの多くは、この大会を機にレギュラー取りを狙う、いわば野心あふれる選手たちばかり。齊名自身、これまで出場機会に恵まれなかったなかでの、キャプテンマークを託されての出場。プレッシャーを感じたはずだが、試合ができる楽しさのほうが勝っていた。 齊名は「試合に出るのを楽しみにしていました。PK戦という緊迫したなかで、試合ができたことは良かった。PKは気持ちで押しこみました(笑)」と顔をほころばせた。またGK19井澤も「自分たちにとってはアピールの場。起用してもらいたい、そうした意識でプレーしています」と語っている。 川崎F U18は予選リーグを含め、ここまで4試合の戦績は2勝2分。7得点2失点とここまではまずまずの戦績だが、やはりもう少し得点が欲しいところ。9日、ここまで19得点・2失点の大津(熊本)との試合でどのような戦いができるか、真価が問われる一戦となる。 (文・写真=佐藤亮太)