「戯曲デジタルアーカイブ」新たに約130本の戯曲公開、掲載数が計1000本超へ
日本の作家の戯曲をインターネット上で無料公開するWebサイト「戯曲デジタルアーカイブ」に、新たに約130本の戯曲が追加される。 【画像】「戯曲デジタルアーカイブ」の検索画面イメージ。 2021年にスタートした「戯曲デジタルアーカイブ」は、日本劇作家協会アーカイブ委員会が運営するWebサイト。新規掲載される戯曲には、松本雄吉「アマハラ」、横山拓也「モモンバのくくり罠」、山内ケンジ「トロワグロ」、長田育恵「風紋」、高羽彩「ヒトラーを画家にする話」などがラインナップ。今年の第30回劇作家協会新人戯曲賞に輝いた斜田章大「4047(ヨンゼロヨンナナ)」や、最終候補作となった辻本久美子「春の日の花と輝く」、渋谷悠「夜の初めの数分間 ~画子とひまわりの場合~」、本橋龍「旅の支度」、波田野淳紘「光を踏んで走りはじめた」も掲載される。今回の作品追加により、「戯曲デジタルアーカイブ」掲載戯曲は1000本を超える。 「戯曲デジタルアーカイブ」では、“劇作家名”“作品名”検索のほか、“上演見込み時間”“上演に必要な人数”“作品ジャンル”でも絞り込みが可能。掲載戯曲の上演料の見積もり、上演許諾システムも実装されている。日本劇作家協会アーカイブ委員長の黒澤世莉は「戯曲デジタルアーカイブは、未来の演劇人のための活きたアーカイブです。追加された新たなタイトルとあわせて1000作品以上の戯曲を無料で閲覧・ダウンロードが可能です。一部の作品は、上演許諾システムに対応しており、簡単に上演許諾が取得できます。ぜひお気に入りの作品を見つけ、上演していただければ幸いです。すべての収蔵作品は、劇作家・著作権者のみなさまが、大切な作品を無料公開を許可していただいたものです。未来の演劇人のために寛大な対応をしてくださった劇作家・著作権者のみなさまに感謝します」とコメントした。 なお「戯曲デジタルアーカイブ」では、今月末に上演許諾システムなどのシステム改修が予定されている。