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複数の看護師が入院患者に暴行したとして逮捕された東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」について、東京都は改善命令を出していましたが、改善に向けた取り組みが不十分だとして改めて指導を行いました。 東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」をめぐり都は今年4月に改善命令を出し、虐待の再発防止に向けた対策などについて病院側から改善計画が提出されていました。 滝山病院側は計画に基づいて外部の第三者を委員とする虐待防止委員会の設置や、虐待防止の対応マニュアルを作成するなど取り組みを進めてきました。 都はこれまで抜き打ちの立ち入り検査を行うなどして状況を確認してきましたが、改善に向けた取り組みが不十分だとして9日、病院側に改善指導を行いました。 改善指導では虐待と疑われる事例があった場合に職員が立場に応じてどう対応すべきかマニュアルをわかりやすい内容にしていくことや、患者からの相談を病院側の職員だけが対応している現状についてさらに相談しやすくするため第三者による外部の相談体制を整えることなどが求められています。 都によると改善命令が出されている中での改善指導は異例のことで、病院側は「改めて改善に向けた取り組みを 再構築し、しっかり取り組んでいきたい」とコメントしているということです。