阪神から移籍の中日・板山祐太郎、6年ぶりプロ通算2本目のホームランに1本目も見守った片岡ヘッドが感慨
◇6日 中日2―1広島(バンテリン) 中日・板山祐太郎外野手が「5番・右翼」で出場し、1―0の4回に貴重な追加点となる移籍1号のソロ本塁打を放った。 ◆梅津晃大、力投 帽子を飛ばしながら【写真】 【記者メモ】 板山の6年ぶり、プロ通算2本目のホームラン。そのどちらも味方ベンチから見守ったのが片岡ヘッドコーチだ。 「そう言えば6年前もベンチにいたんやったか。でもきょうのあの打球が今まで見てきた中で一番の当たりやったわ」 板山が亜大から阪神にドラフト6位で入団した2016年、片岡ヘッドは自身2度目の阪神コーチに就任した。6年前の18年は阪神1軍ヘッドコーチ。教え子が放ったプロ初本塁打の記憶は少しあいまいでも、はっきり覚えている活躍がある。 成績不振で片岡ヘッドが阪神を退団することになる同年シーズン最終戦の中日戦。このシーズンに9安打しか打たなかった板山が3安打猛打賞と活躍し、惜別の白星をプレゼントされた。「あれもここ(バンテリンドーム)やったもんなあ」と片岡ヘッドは感慨深げに思い起こした。 昨年はウエスタン・リーグでプレーする板山を2軍監督として見てきた。「戦力外を経験して気持ち的に変わった部分もあると思う。センター方向にいい打球も増えてきたけど、まだまだこれからですよ」。厳しい言葉ながらも顔には笑みが浮かんでいた。
中日スポーツ