スーパーGTセパンテストが開幕。初日はIMPUL Zがトップタイム、怪我から復帰した山本尚貴も走行「予想よりちゃんと走れた」
1月23日、マレーシアのセパンサーキットにおいてスーパーGTウィンターテストが開幕。テストは23~24日、26~27日の4日にわたり開催されるが、初日はTEAM IMPULのZが午前、午後の両セッションでトップタイムを叩き出した。 【写真】怪我明けの山本尚貴も元気な姿を見せた またこのテストには、昨年9月のSUGOでクラッシュを喫し治療に努めていた山本尚貴が、4ヵ月ぶりにレーシングカーをドライブするなど元気な姿を見せていた。 2020年以来4年ぶりの開催となったセパンテストに参加したのは、トヨタGRスープラが90号車開発車両、19号車BANDOH、37号車TOM’Sの3台、日産Zが230号車開発車両、12号車IMPUL、24号車KONDOの3台、ホンダ・シビック・タイプR-GTが開発車両を兼ねる100号車TEAM KUNIMITSUと64号車NAKAJIMAの2台で、合計8台。日産はドライバー8名全員が確認できたが、トヨタとホンダは車両が少ないこともあり人数が絞られている模様。 午前9時~12時、午後1時30分~4時30分の各3時間のテストは、午後が終盤の降雨により10分短縮となった他はアクシデントもなく、230号車Zがミッションにトラブルを抱えた程度で、一度の赤旗中断もなく無事終了した。初日午前、午後共にトップタイムをマークしたのは12号車IMPULだった。 IMPULの星野一樹監督は、「開幕からトップを獲るというのではなく、最初のテストからトップを獲るという意気込みでドライバーもチームも準備してきました。最初からトップを獲れたというのは気持ちがいいです。日産のブリヂストンユーザーが増えたことは大きなプラスです。今年は(チャンピオン)”奪回”で臨みます」と手応えありの満面の笑みを見せた。 またテストで100号車シビックの最初のステアリングを握った山本は、午前中の走行を終えた時点で「(体は)大丈夫です。午前中を走ってみた感じでは予想よりちゃんと走れたかなという感じでした。でも午後、明日と走ってみないとまだ分からないですね」と語っていた。 スーパーGTセパンテスト 初日タイム結果 午前 1. #12 IMPUL/1:51.372/58laps 2. #100 KUNIMITSU/1:51.414/49laps 3. #230 NMC/1:51.443/59laps 4. #37 TOM'S/1:51.448/68laps 5. #90 TCD/1:51.504/49laps 6. #19 BANDOH/1:51.873/58laps 7. #64 NAKAJIMA/1:51.947/51laps 8. #24 KONDO/1:52.257/55laps 午後 1. #12 IMPUL/1:50.597/51laps 2. #37 TOM'S/1:50.740/67laps 3. #230 NMC/1:50.931/29laps 4. #100 KUNIMITSU/1:51.024/56laps 5. #19 BANDOH/1:51.387/66laps 6. #64 NAKAJIMA/1:51.558/52laps 7. #90 TCD/1:51.599/41laps 8. #24 KONDO/1:52.521/54laps
皆越 和也
【関連記事】
- ■【特集】同一シーズンに日産GT500と国内トップフォーミュラを走らせたドライバーたち。スーパーフォーミュラに改称から11年で8人
- ■フェラーリから有力女性ドライバーがやってくる! スーパーGT参戦のリルー・ワドゥー、優勝も視野に高い目標を設定「296 GT3は本当に良いクルマ」
- ■ライバルが皆驚愕した最強のau TOM'Sに加入。「何でも乗れる」カメレオン系、山下健太は“36号車流”に合わせる構え
- ■日産陣営、スーパーGT・GT500のラインアップを大幅シャッフル! 松田次生はKONDO RACING移籍、名取鉄平と三宅淳詞がGT500昇格
- ■8号車ARTAで野尻智紀とタッグ……新天地でのシーズン迎える松下信治。チームの“安定感UP”にも貢献するか?