“スペシウム光線”を「きょうは撃てたかな」 ショップで購入したウルトラマンのパワー発揮? 横田真一が「66」でV争いへ
<日本プロゴルフシニア選手権 TSUBURAYA FIELDS CUP 3日目◇5日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇7102ヤード・パー72> 藤田寛之、宮本勝昌もスペシウム光線!【動画】 「きょうは別人のような、久しぶりに完ぺきなゴルフができました」。初日2アンダーの「70」、2日目は3オーバーの「75」でトータル1オーバー・36位で予選ラウンドを終えていた横田真一。3日目は雨が降るコンディションの中、6バーディを奪い「66」をマーク。トータル5アンダーの6位タイまで浮上し、最終日を迎える。 10番からスタートした横田は「(ショットが)完ぺきなのに一つもバーディが獲れなかった。なんなんだろう」とバーディチャンスにつけるも2パットのパーが続いた。「どれも近いバーディチャンスだった。それを3個ぐらい外したからね」と前半からバーディラッシュがくる“予感”を感じさせるプレーが続いた。そして15番で3打目で初バーディ。そこから17、18番と前半の上がりで連続バーディ、後半も3バーディを奪い一気にスコアを伸ばした。「もう少し伸ばしたかった…なんてねっ」と笑顔を見せる。 今季はここまで苦しいゴルフが続いていた。「今年はあまり調子が良くなかった。ドローを打ちに行っていたんだけど、あまりそれが上手くいかなくて」と理想の弾道がなかなか打てず試行錯誤が続いた。「きのう、けっこう練習をしたので」と2日目を終えたあとに、ドライビングレンジで「今年一練習した」と冗談で言ってしまうほど調整の時間にあてた。“練習はうそをつかない”を証明してみせた。 頬が緩むのは何も好スコアのためだけではない。今週は大会名の副題にもなっている“ウルトラマン”の巨大フィギュアが設置され、シニア世代の選手たちにとって懐かしく楽しい場ともなっている。「小学生のとき毎朝ウルトラマンを見たくて、テレビがザーって砂嵐になっているところから待ち遠しく待って、見ていた」と世代のなかのひとり。「初代ウルトラマンからウルトラマンセブンぐらいまでずっと見ていた」と幼少期を振り返る。 そんなウルトラマン世代の一人として、大会を盛り上げるために「ウルトラマンのヘッドカバーを買いました。ゴルフパートナーつくば店で(笑)」とドライバーのヘッドカバーを新調。今週はスーパーヒーローとともに戦っている。ウルトラマンの必殺技である“スペシウム光線”を「きょうは撃てたかな」と、この日の快進撃はウルトラマンのおかげかもしれない。 シニアツアーにデビューした2022年からシードを守り続けているが、現在賞金ランキング33位と圏外の位置にいる。来季のシード権を獲得できる30位の枠まであと少し。「優勝うんぬんよりもシード。ちょっとガツっと(今大会で)5位以内ぐらいに入って稼がないといけない」。来シーズンの“職場”確保に向けて挑む。最終日もスペシウム光線のパワーを借りて、納得の結果で“シュワッチ!”と次戦に飛び立ちたい。