散歩風景や日常写す 釧路で長倉さんと塾生写真展
北海道釧路出身のフォトジャーナリスト、長倉洋海さん(2019年度釧新郷土芸術賞特別賞受賞者)が主宰する「長倉商店塾」塾生9人の作品と長倉さんがブラジルで撮影した最新作を集めた「塾展」が20日まで、釧路市北大通8のくしろ港町ギャラリー(古書かわしま2階)で開かれている。 今回で3回目となる塾展には、塾生たちがそれぞれのテーマで撮影してきた写真を展示。札幌在住の丹野律子さんは散歩の際に目にした物体や風景を描写した作品を出展し、「見る人によって感想が違うのが面白い」と異なる感性から新たな発見を得ている。 高知県出身で東京在住の公文万恵さんは、正月と夏にふるさとに帰省して母親の家事やつるし柿作りの様子を撮影。家族だからこそ撮れる穏やかな笑顔を写真に収めた。 このほかにも塾生がインドネシアのバリ島で撮影した写真や釧路市動物園で撮影した作品、さらに古書かわしまの店内を組写真で表現した作品など個性が光る力作が並んでいる。 一方の長倉さんはブラジル北東部のサバンナに暮らすクリカチ族との20年ぶりの再会を撮影。大人になった子供たちの姿を題材にした作品などを展示している。 時間は午前11時から午後7時(最終日は午後5時)まで。会場には物販コーナーも併設している。
釧路新聞