「スマートシティ」「日本最大級のフードパーク」ドーム7個分の敷地に新しい街が 九大箱崎キャンパス跡地の再開発は住友商事・JR九州・西鉄・西部ガスなどに決定 福岡
■市民 「博多駅に行くのがすごく不便なんです。中洲川端で乗り換えが面倒で、乗り換えがスムーズにうまくできればいいのですが、待ってやっと来るときもあるので、(新駅が)できれば一本でアクセスがよくなるのでいいのかな。」 18日午後2時から、再開発事業について事業者から提出された計画の内容を確認する「開札」が始まりました。 ■中村フィールドキャスター 「午後3時半すぎです。先ほどの結果が出ました。優先交渉権者に決まったのはJR九州や西鉄のグループです。」
再開発事業について地権者と優先的に交渉する権利を得たのは、住友商事を筆頭としたJR九州や西鉄、西部ガスで作るグループで、371億7800万円で落札されました。 最先端の技術革新を導入し、質の高い生活空間を生み出す「スマートシティ」を掲げ、住宅や医療施設・商業施設のほか、九州・福岡の食材をテーマとした日本最大級のフードパークを作る計画です。 ■市民 「このへんの町もまた、にぎわいが出てくるのでは。今は団地も空きがいっぱいあるから。」 「本当にスーパーが近くになくて。2駅となりのスーパーに行ったりとかしていたので、あったほうがうれしいです。」 事業が計画通り進めば、土地は来年度以降、順次、グループに引き渡される予定です。
では、再開発事業について、地権者の九州大学などとの優先交渉権を得た住友商事、JR九州、西部ガスなどのグループの開発案を見ていきます。 ペイペイドーム7個分の広さの土地で、こちらが地下鉄と西鉄の貝塚駅、このあたりがJRの新設駅の予定地です。
まちづくりのコンセプトがこちらですね。企画案によりますと、九州大学の歴史を継承した上で、みどり豊かなまちづくりや、新たな産業の創造・発信、環境先進都市として「世界を牽引する未来をつくるまちづくり」としています。
具体的にはどんな街になるのでしょうか。主な都市機能をこちらに示しています。中心には「イノベーションコア」と名づけられた交流・にぎわいなどの拠点が設けられます。 その周辺に、物流、教育、居住、そして生活支援や医療・福祉などのエリアが計画されています。 そのイメージがこちらです。「イノベーションコア」と打ち出しているのが、食やアート、音楽など福岡の文化や歴史を次の100年につなぐとする新たな集客交流拠点です。 ここには、福岡・九州の豊かな食をテーマにした日本最大級のフードパークが計画されています。 ほかにも、ウェルネスストリートや街角広場などが提案されています。 18日は開発に向けた優先交渉権者が決まったということですが、今後どう進められていくのでしょうか。 18日に選ばれた住友商事やJR九州などのグループは優先交渉に係る協定などを締結し、来年度、正式に開発に携わる事業者が決まる予定です。その後、土地の引き渡しが行われ実際の工事が始まるとみられています。