【羽田盃展望】新設ダート3冠・第1弾に出走の全8頭を徹底解剖 記念すべき〝革命元年〟に名を刻むのはどの馬か?
[JpnⅠ羽田盃=2024年4月24日(水曜)3歳、大井競馬場、ダート1800メートル] 【表】ダート3冠への道のり 今年度より「ダート3冠」がスタートする。24日に行われる羽田盃(大井1800メートル)と東京ダービー(6月5日=大井2000メートル)がSⅠ→JpnⅠへと昇格し、JpnⅠジャパンダートダービーをジャパンダートクラシック(10月2日=同、以下JDC)に改称。その3競走をJRA、NAR全ての馬に開放された。 1冠目の羽田盃は1着賞金3500→5000万円へと増額。今年は8頭(JRA4頭、地方所属馬4頭)と少数精鋭ながら好メンバーが集結した。 ブルーサン(牡・川村)はデビューから3戦は芝を使われ結果が出ず、ダートへと矛先を変えて2戦目で初勝利を飾ると、1月の1勝クラス(京都ダート1800メートル)→JpnⅢ雲取賞(大井1800メートル)と連勝中。和田竜とは3戦3勝と相性の良さも光る。ハナを奪い、再び逃走劇を演じるか。 白毛のスターホース候補・アマンテビアンコ(牡・宮田)も有力候補の1頭だ。前走の・雲取賞はスタートでつまずいた影響が大きかったが、地力で2着まで追い上げた。母はJpnⅡ関東オークスなど交流重賞3勝のユキチャン。鞍上に川田を配し、1冠目を取りに行く。 紅一点で挑むのがアンモシエラ(牝・松永幹)。未勝利戦(京都ダート1800メートル)→もちの木賞(同)と連勝。重賞初挑戦だったJPnⅢブルーバードC(船橋1800メートル)で初戴冠を飾ると、前走のJpnⅡ京浜盃でも2着と牡馬相手でも善戦以上の走りをし続けている。ここも展開ひとつで好勝負になっていい。 他方、ハビレ(牡・武井)はデビューから一貫してダートを使われ〈2・1・2・0〉と崩れていない。前走の京浜盃は1コーナーの入りで両側の馬に挟まる不利があり後方からの競馬に。それでも2着馬とはわずか3/4馬身差。新たな鞍上に昨年の南関東リーディングジョッキーの笹川翼(大井・米田英)を配して大一番へ挑む。 対する地方勢は、京浜盃を7馬身差で圧勝したサントノーレ(大井・荒山勝)が右前膝の骨折が判明し戦線を離脱。エース候補の不在は残念ではあるが、個性あふれるラインアップが揃った。ティントレット(牡・荒山勝)は道営で5戦して1勝しかできなかったものの、南関東移籍後は2連勝ともに5馬身差で圧勝。前走の京浜盃は5着にこそ負けはしたが、直線ソラを使う所もあり、2着馬とは0秒7差。上積みがあれば巻き返しがあってもいいはずだ。 マッシャーブルム(牡・坂井英)はJRAでデビュー勝ちを収めると、大井へ移籍。スターバーストCを勝つと京浜盃ではハミをかんだ影響もあり6着に敗れた。TCKで2走した経験を生かしたいところだ。フロインフォッサル(牡・山下之)はデビューから連勝した素質馬。前走の雲取賞は初の大井で強いメンバー相手に5着まで追い上げた。再度同舞台なら前進があってもいい。ムットクルフェ(牡・的場直)はキャリア15戦とメンバー最多。道営では1勝だったが。大井移籍後は〈3・3・1・0〉と崩れていない。相手なりに走るタイプで勝負根性が生きる流れなら侮れない。
東スポ競馬編集部