「額縁」が主役の展覧会を開催/愛知
愛知県美術館(名古屋市東区)では、「APMoA Project, ARCH vol.11 末永史尚 ミュージアムピース」展を開催する。「APMoA Project, ARCH」とは、愛知県美術館の学芸員と作家の協同によって作られる展覧会。今回の展示作家である末永史尚は、普段は影を潜め作品を保護している額縁に注目した。期間は8月1日(金)~9月28日(日)。観覧料は一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料。 作品は、同美術館が所蔵する名画を、額縁を含めた大きさのキャンバスへと置き換えて展示。本来注目すべき名画が消され額縁が作品の主役になると、作品を保護するという機能を失い、注目する要素が分からずとまどってしまう。通常の「絵をみる」という行為が、いかに不安定で曖昧な存在なのかを見る者に問いかける。