ソフトバンク・細川亨3軍バッテリーコーチ 感謝の古巣復帰「基礎を教えていく方が好き」
細川亨3軍バッテリーコーチ(44)は現役だった16年以来のソフトバンク復帰となった。古巣からのオファーに対して「二つ返事だった。基礎を教えていく方が自分はとても好き」と迷いはなかった。 現役時代は西武、ソフトバンクなど4球団で計1428試合に出場し、ベストナインとゴールデングラブ賞にそれぞれ2度輝いた名捕手。指導にあたって最初に注目するポイントが捕手としての座り方だ。育成時代から自然と正しく座っていた甲斐の名前を挙げ「他の捕手はできていない子が多い。静から動は一番難しい。一番先にやりたい」と語った。 引退後は独立リーグの火の国で監督、社会人野球のロキテクノ富山で今季までコーチを務めて、指導者の経験を積んだ。ロキテクノからは昨秋ドラフトで沢柳がソフトバンクから指名されており「本当に縁がある」と喜んでいる。 古巣への復帰が決まると、一緒に戦った本多内野守備走塁コーチから真っ先に連絡が届いて、「うれしいの言葉攻め」を受けた。金子、城所、明石コーチらからも祝福され「一緒に勉強しながら、1軍で活躍できる選手を育てていきたい」と思いを強くした。 ◇細川 亨(ほそかわ・とおる)1980年(昭55)1月4日生まれ、青森県出身の44歳。青森北では甲子園出場なし。青森大を経て01年自由獲得枠で西武に入団。11年にソフトバンクへFAで加入。17、18年は楽天、19年からはロッテでプレーして20年限りで現役引退。独立リーグの火の国の監督や社会人野球のロキテクノ富山でコーチを務める。右投げ右打ち。