『風来のシレン6』Steam版は少し古めのパソコンでもサクサク動いて軽い! PCならではの配信しやすさに注目。グラフィック向上や風来救助のクロスプレイ対応もうれしい
Nintendo Switchで発売中の『風来のシレン』シリーズ最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』(以下、『シレン6』)がPCに登場! Steamにて2024年12月12日に配信を開始します。 【記事の画像(11枚)を見る】 Steam版が発表されてから、わずか3週間ほどで配信開始というニュースに驚いた人も多かったのではないでしょうか。筆者もそのひとり。 ソフト本体だけでなく、有料DLC“plusパック”とセットになったお得なバンドルや、デジタルサウンドトラック『劇伴音楽之巻』も同時に発売。ファミ通.comではひと足早くSteam版をプレイさせてもらいましたので、プレイ感やSwitch版との違いなどをお届けします。 これから『シレン6』を始めてみたいと思っているPCゲームユーザーや、Switchですでに遊んでいるけれどSteam版も遊びつくしたいシレンジャー(『風来のシレン』シリーズのプレイヤーの呼び名)の方はぜひ最後までご覧ください! グラフィック向上やカスタマイズでよりプレイに没頭できるSteam版。クロスプレイにも対応 まず初めに重要な点として触れておきたいのが、Steam版とSwitch版でゲームの内容は変わらないということ。ゲーム内での追加要素や新要素といったものを期待していた方はご注意を。『シレン6』自体のことをよく知らないという方は、発売時のプレイレビューがそのまま参考になりますので、目を通してみてください。 有料DLC“plusパックについてはこちら また、風来救助やパラレルプレイといったマルチプレイはすべてSwitch版とのクロスプレイに対応しています。すでにSwitch版で遊んでいる熟練の風来人に助けてもらうこともできますし、逆にSteam版から助けに行くことも可能。そしてパラレルプレイで同じダンジョンを楽しむこともできちゃうとうれしい仕様になっていますので、プラットフォームの違いを気にせずみんなでガンガンプレイしましょう。 Steam版の先行プレイでもSwitch版の救助に参加できました。 では改めてSteam版のプレイフィールですが、まずグラフィックがかなり綺麗になっています。ダンジョンの床や背景といった部分が主ですが、ぱっと見で「綺麗になっている」とわかるくらいの高解像度。Switch版と違いグラフィックス設定が追加されており、ウィンドウサイズや輝度、グラフィックのクオリティなどもいじれるので、好みの環境でプレイできるのも大きなポイントです。 上がSteam版、下がSwitch版。岩のデコボコ具合や貝の表面、サンゴの質感などだいぶ違います。(クリックして拡大してみてください) 背景によっては禍々しさなども増しているので、ちょっぴり緊張感が高まります。 ウィンドウタイプはウィンドウ、ボーダーレス、フルスクリーンといまどきの3タイプ仕様。 さらに、パソコンのスペックによるとは思いますが、ゲーム中に処理落ちすることがまったくというほどなく、Switch版で起きていた“流れる水路のあるマップでダッシュをしてカクつく”、“長時間プレイでマップのロードが遅くなる”といったことがないので、この辺りの快適性もだいぶ違いました。(プレイ時の動作環境はCPU……i7-6700、メモリ……16G、グラフィックボード……GeForce GTX 1060と古めのPC) たとえば、ゲーム再開時の宿場浜ロードはNintendo Switch(旧型)で約4秒、PCで約3秒でした。ダンジョン中断から再開などで読み込みが増えるともう少し遅くなる可能性はありますが、約1秒くらいの差があるように感じました。 また、フレームレートに関しては、Switch版は60fpsまで出ていましたが、Steam版では、PCとモニターの制限まで出る設定になっているようです。シューターやアクションゲームではないので、大きくゲームに関わることではないですが、地味にうれしいポイント。 デッ怪のグラフィックもくっきり。ちょっと威圧感が増したかも? コントローラでもプレイ可能で、PS5のコントローラ、Switchのプロコンで動作を確認。メーカーに確認したところ、“Steam Deck”でのプレイも問題なくできるそうです。 Switch版と同様、初プレイ時に◯と✕、どちらを決定ボタンにするかの選択が出ます。また、Switch日本語版では他言語が選択できなかったのですが、Steam版では英語、繁体字を選択できるように変更されているのもうれしい。 もちろんキーボードでもプレイできます。 プレイにおいて何かが劇的に変わる、というわけではありませんが、隅々まで快適な印象のSteam版となっていました。 またPCでのプレイということで、録画や動画配信が簡単なことも個人的にはかなりのメリットだと感じました。Switchの場合、Switch本体以外にPCやキャプチャボードなどの用意が必要になりますが、PC版はプレイするPCだけで完結。Steamの新機能で録画もできるようになりましたし、『シレン6』には配信に適した“ライブ探索表示”機能もあるので、動画や配信が盛り上がり、いまよりもさまざまなシレンジャーのプレイが見られるのではないかと期待しています。 画面が大きいと“ライブ探索表示”のウィンドウがあまり気にならないのもポイント。さまざまな人のプレイを見るのも『シレン』の楽しさのひとつです。 ちなみにインストール容量は4GBとなっていました。 先行プレイでは、デジタルサウンドトラック『劇伴音楽之巻』も聞かせてもらえました。全109曲、収録時間5時間半以上と超大ボリュームとなっています。 メインテーマや町、ダンジョン内のBGMだけでなく、DLCでの追加ダンジョンも全部入り。レベルアップやクリアー時のサウンドなど、効果音も一部入っていました。聞いているとゲームをプレイしたくなるということを除けば、高音質でシレンのBGMをたっぷり堪能できました!(デジタルサントラ自体はiTunesをはじめとした各種音楽配信サービスでの配信も予定しているそうです) 改めて、Steam版『シレン6』は2024年12月12日発売です。価格は5980円[税込](ソフト本体のみ)とSwitch版よりちょっと安いですし、グラフィックの向上などもあるので、ハードにこだわりがなくいまから始めるという方はSteam版がオススメ。デジタルサントラのみの購入もできるほか、有料DLCやサントラがセットになったお得なバンドルも用意されているので、Switch版でプレイ済みの人もぜひ一度チェックしてみてください。