CL権争いはアストンヴィラとトッテナムのマッチレースか
19節のユナイテッド戦で右膝前十字靭帯の重傷を負ったブハカール・カマラは、今シーズン中の復帰が不可能だ。マッギンとともに中盤に強度をもたらす実力者の欠場はダメージが深く、アストンヴィラは29節からの3試合でポイントを大きくロスする恐れすら出てきた。
ちなみにアーセナル戦が33節に、リヴァプール戦が37節に控えている。なおかつカンファレンスリーグも進行中だ。プレミアリーグとの試合間隔は中二~三日。疲労回復の時間がない。
一方のトッテナムは、34節からの三連戦が大きな山場になる。シティ、リヴァプール、アーセナル。なんというスケジュールだ。三強との直接対決を迎えるまでの5試合はフラム、ルートン、ウェストハム、ノッティンガム・フォレスト、ニューカッスルが相手だ。12~13ポイントは上積みしたいところだ。
マンデイナイトのアストンヴィラ戦で右の太ももに違和感を訴えたミッキー・ファン・デ・フェンも、本人の申告では軽症だ。膝を痛めていたリシャーリソンも今週末には復帰する予定であり、トッテナムのターゲットはプレミアリーグ一本だ。
試合間隔と負傷者をふまえると、CL権争いはノースロンドンの名門が有利といわざるをえない。しかし、三強との三連戦を前にポイントを必要以上にロスしていると、そのまま深い泥沼にはまっていく。
さぁ、まもなく最終盤がやって来る。ウナイ・エメリ、アンジェ・ポステコグルー両監督は、どのような手綱さばきでCL権を手に入れるのだろうか。嗚呼、ユナイテッドは届くまい。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹