【MLB】先発投手市場の今後の動きは? ビューラーを獲得したレッドソックスは今オフの先発補強を完了か
先発投手のFA市場からショーン・マナイア(メッツと再契約合意)とウォーカー・ビューラー(レッドソックスと合意)が姿を消し、FA市場の先発投手の層はさらに薄くなった。しかし、コービン・バーンズと佐々木朗希という大物がまだ残っており、ジャック・フラハティやニック・ピベッタといった好投手もいる。また、FA市場の先発投手の層が薄くなる一方で、トレード市場には有力な先発投手の名前が浮上している。先発投手をめぐる各球団の動きは今後まだまだ続いていきそうだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ レッドソックスはバーンズやフラハティへの関心が報じられていたが、すでに先発投手補強を完了したとみられる。今季はタナー・ハウク、ブライアン・ベヨ、カッター・クロフォードの3人が規定投球回をクリア。トレードでギャレット・クローシェの獲得に成功しただけでなく、来季はルーカス・ジオリトが故障から戻ってくる予定だ。ここにビューラーとトミー・ジョン手術のリハビリ中のパトリック・サンドバルも加わり、先発投手の頭数を揃えることができた。 FA市場には、バーンズや佐々木、フラハティやピベッタ以外にも、アンドリュー・ヒーニー、ホセ・キンタナ、マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダー、チャーリー・モートン、カイル・ギブソン、マイケル・ロレンゼンといったメジャーでの実績を持つ先発投手たちが残っている。上位クラスの先発投手がFA市場から消えたあと、こうした投手たちの市場が動き始めることになりそうだ。 一方、トレード市場では、ブレイディ・シンガー、ネスター・コルテス、ジェフリー・スプリングス、クローシェらの移籍が決まり、動向が注目されていたヘスス・ルザードもフィリーズへのトレードが発表された。現在はルイス・カスティーヨ(マリナーズ)、ディラン・シース(パドレス)、パブロ・ロペス(ツインズ)らにトレードの噂が浮上しており、FA市場の先発投手の価格が高騰していることを考えると、これらのエース級の投手たちは人気物件となっていくはずだ。 なお、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、その他のトレード候補として、ジョン・グレイ(レンジャーズ)、エリック・フェディ(カージナルス)、クリス・パダック(ツインズ)らの名前を挙げている。フランバー・バルデス(アストロズ)は球団幹部がトレードの可能性を否定しており、今オフ中に放出される可能性は低そうだ。