熱気球で世界に挑戦 佐賀ブランド「いちごさん」
世界選手権で空からPR
佐賀県のブランドイチゴ「いちごさん」の熱気球が、8日からハンガリーで開かれる第25回熱気球世界選手権に参加する。 世界各国から約120機が出場し、世界チャンピオンを決める2年に1度の祭典。「いちごさん」熱気球が海外の空を飛行するのは初めてで、「いちごさん」を国内外へPRし認知度向上・消費拡大につなげる。 「いちごさん」熱気球は2018年のブランドデビューに合わせてJAさがが製作・所有するもの。世界選手権日本代表の副島弘壮さん(佐賀市)がこの熱気球で出場することが決まった。江北町でミカンを生産する笹川和朗さんもチームに参加する。 8月下旬、JAの楠泰誠組合長と副島さんらが、山口祥義県知事へ出場を報告した。副島さんは「地元佐賀と『いちごさん』の名を背負って飛べることを誇りに思う。離着陸などで圃場(ほじょう)を借りることもあり、佐賀の農家に感謝している。恩返しになれば」と語った。 気球はイチゴを模した、丸みを帯びた作り。本物のイチゴが浮かんでいるように見え、交流サイトで映えると人気だ。 毎年、佐賀市で開かれる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」に参加する。5月には市で撮影したマレーシアのドラマ(16カ国で配信)や主演俳優らのSNSにも登場した。
日本農業新聞