川淵三郎JFA相談役がスキラッチ氏の訃報に対してコメントを発表「Jリーグの発展に大きく貢献してくれたことに心から感謝の意を表したい」|Jリーグ
【国内サッカー 最新ニュース】日本サッカー協会(JFA)は19日、ジュビロ磐田でプレーした元イタリア代表FWサルヴァトーレ・スキラッチ氏の訃報を受け、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎相談役のコメントを発表した。
1964年12月1日生まれのスキラッチ氏はメッシーナでプロキャリアをスタートさせ、その後はインテル、ユヴェントスという名門クラブでプレー。セリエAでは通算120試合の出場で37ゴール12アシストを記録した。またクラブキャリアではコッパ・イタリアやヨーロッパリーグ(EL)での優勝も経験している。また、1990年にイタリア代表でデビューすると、国際Aマッチ通算16試合に出場して7ゴール1アシストを記録し、FIFAワールドカップイタリア1990では6ゴールを挙げて大会得点王に輝いた。 1994年夏には磐田に加入。現役生活最後の2年間を日本で過ごすことになると、磐田では公式戦通算93試合の出場で65ゴールをマークするなど驚異的な決定力を見せ付けた。 JFAは今回の訃報に際し、川淵三郎相談役のお悔やみの言葉を発表している。 「彼のプレーを初めて生で見たのは1990年のイタリアワールドカップで、私はNHKの解説で現地に行っていた。Jリーグ創設に奔走していたときで、現地で、Jリーグへの参加を希望する団体が20もあったという報せを聞いて喜んでいた。そんな時に彼のプレーを見て、こんなすごい選手がJリーグでプレーしてくれることなんて夢のまた夢だと思った記憶がある。 ところがJリーグ開幕翌年にジュビロ磐田に移籍すると聞いてびっくり。ワールドカップで得点王に輝いた選手が日本の地方都市でプレーすることに満足してくれるのかという一抹の不安もあったが、あに図らんや彼は4シーズンにわたって素晴らしいプレーを見せてくれた。Jリーグに大きな刺激を与え、その存在を世界に知らしめてくれた。病気だったと聞くが、まだ若かっただけに残念でならない。Jリーグの発展に大きく貢献してくれたことに心から感謝の意を表したい。スキラッチさん、安らかにお眠りください」