リーグトップとの距離は。三重ホンダヒートが埼玉ワイルドナイツに挑戦。NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第6節交流戦
三重ホンダヒートは試練の刻だ。
第6節を迎えたNTTジャパンラグビーリーグワン2023-24のディビジョン1(D1)は、交流戦に突入する。
カンファレンスAで開幕5連敗(12位)のホンダヒートは、1月20日(土)、埼玉・熊谷で、カンファレンスBで5戦全勝(1位)の埼玉パナソニックワイルドナイツに挑む。
開幕前、今季昇格組のホンダヒートは開幕前に所信表明イベントを開催した。
母体企業ホンダの執行役常務が登壇し、元イタリア代表指揮官の名将キアラン・クローリー新HCは「4年後に日本一」の夢を語った。
それは、リーグワンの頂点を目指す、という力強い決意表明だった。
土曜日の相手は、その「頂点」をトップリーグ時代から6度経験しているワイルドナイツだ。トップまでの距離を体感する好機ともいえるだろう。
チームは5連敗中だが、前節の東芝ブレイブルーパス東京戦で、指揮官と主将は手応えを掴んでいた。
ワイルドナイツと同じく連勝街道にいる相手に対し、多彩なアタック。最終盤のトライなど接点でも随所で力強かった。
クローリー新HCは12-40での敗戦後、「私たちとしてはハッピーな部分が増えてきた」「終盤に直線的なプレーで得点を取れたことはポジティブ」と評価。
FL古田凌主将は「試合ごとにフィジカルの部分が良くなり、自分たちのラグビーができている実感もある」と落胆の色はなかった。
3年目を迎えたリーグワンで、いよいよ確信をもって言えることは、昇格組の厳しさ。
昨季は昇格1季目の花園近鉄ライナーズが最下位、三菱重工相模原ダイナボアーズも序盤好調だったが失速し入替戦に回った。
それでもディビジョン1での経験値には大きな財産になるようだ。
昨季入替戦に回ったライナーズだが、ディビジョン2で全勝の浦安D-Rocksに2連勝。ライナーズ前指揮官の水間良武氏は、D1残留決定後、D1での経験の大きさをこう語った。
「(ディビジョン1で戦う事の意味は)非常に大きいですね。ディビジョン2だったら簡単に抜けていたところが抜けないし、簡単に止められていたところが止められない。1対1でも2対1でも止められない事がありました」