“超逸材”がまさか…中日、期待外れのドラ1戦士5人
プロ野球の世界では、ドラフト1位入団の選手には特に大きな期待が寄せられる。期待通りにチームの主力へと成長する選手が多くいる一方で、実力を発揮できないまま退団となる選手も多く存在する。ここでは、今世紀で期待外れに終わった中日ドラゴンズのドラフト1位戦士を紹介する。
前田章宏
出身:愛知県 投打:右投右打 身長/体重:184cm/91kg 生年月日:1983年6月19日 ドラフト:2001年ドラフト1巡目 地元出身のスター候補として期待を受けながら、最後まで一軍定着とならなかった選手が、2001年のドラフト1巡目で指名された前田章宏だ。 中京大中京では強肩強打の触れ込みで、高校球界ナンバーワン捕手と称されていた前田。2001年ドラフト会議では寺原隼人が大きな注目を集めていたが、前田も1位候補に浮上していた。 結果的に寺原の抽選に敗れたこともあり、前田は球団として17年ぶりとなる捕手のドラフト1位指名を受けた。 ルーキーイヤーの1軍出場は果たせなかったものの、2003年にプロ初出場。その後の活躍が期待された一方、谷繁元信という絶対的な存在もあり、前田の存在感は年々薄くなっていった。 そして、2013年に戦力外通告を受け現役生活にピリオドを打った。 現役引退後はファームのバッテリーコーチに就任し、若手の育成にも務めた前田。人望の厚さはチームでも随一だった。
中川裕貴
出身:滋賀県 投打:右投右打 身長/体重:176cm/76kg 生年月日:1985年4月26日 ドラフト:2003年ドラフト1巡目 甲子園に2度出場し、長打力が際立っていた中川裕貴。彼もまた、プロの世界で花開くことはできなかった1人である。 中京高校で4番を務めた中川は、城所龍磨(元:ソフトバンク)とともにチームを牽引。高校通算28本塁打を放ち、中日がドラフト1位で指名した。 最高の形でプロ入りを果たした中川だったが、入団直後は故障の連続に。高卒3年目の2006年にプロ初出場を果たしたものの、同年はわずか1打席に立ったのみ。 2007年には右肩を痛め、同年オフに患部の手術を受けるなど満足のいく状態でプレーできなかった。 それでも2010年には、ナゴヤドーム(現:バンテリンドーム ナゴヤ)でプロ初本塁打を記録。結果的にこの一発がプロで放った唯一のアーチとなった。