【新型CBR600RR発表!】開発者に聞いた、ホンダが「公道を楽しめる600ccスーパースポーツ」を作り続けるワケ
「250でもなく、1000でもなく、600スーパースポーツだから楽しめる世界がある」
吸排気系と制御系のアップデートなので外観はあまり変わっていませんが、排気系の改良によってアンダーカウル形状は若干変わっています。センターアップマフラーは、現在では唯一無二となっていますし、CBR600RRのデザインアイデンティティになってもいますので、コンセプトとして踏襲しています。 スーパースポーツを公道で走らせるなら、低回転域のトルクで走れてしまう1000ccクラスのほうがいいという意見もありますが、私個人としては逆に600は公道でもエンジンを回して楽しめる、でも1000だとそういう場所は公道に存在しないという意味で、600に大きな価値があると思っています。CBR250RRやCBR650Rでは物足りなく感じてきた人、その上を求める人にアプローチできるのがCBR600RRです。 かといって、エキスパートライダー向けというわけではありません。ライディングスキルは関係なく、レースが好きだけどレースはしない、あるいはレーシングマシンやスーパースポーツが格好よくて好き、という人にもぜひ乗って楽しんでいただきたいバイクがCBR600RRなのです。 レポート●山下 剛 写真●山下 剛/ホンダ 編集●上野茂岐
2024年型ホンダ CBR600RR主要諸元(ヨーロッパ仕様)
【エンジン・性能】 種類:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:67.0×42.5mm 総排気量:599cc 最高出力:89kW(121ps)/1万4250rpm 最大トルク:63Nm(6.4kgm)/1万1500rpm 変速機:6段リターン 【寸法・重量】 全長:2030 全幅:685 全高:1140 ホイールベース:1370 シート高:820(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量:193kg 燃料タンク容量:18L 【車体色】 ・HRCグランプリレッド ・マットバリスティックブラックメタリック