こじれる韓流人気女性グループ事務所…渦中の「退任」代表 vs 新体制、神経戦
【08月31日 KOREA WAVE】韓国の大手エンターテインメント企業HYBE(ハイブ)傘下の芸能事務所ADOR(アドア)と、所属グループ「NewJeans」のプロデュースを手掛ける同社前代表のミン・ヒジン氏との対立が、新たな局面を迎えている。 ミン氏の代理人を務める法務法人「世宗」と「マコール」は30日、ADOR取締役会議長で新代表のキム・ジュヨン氏が、ミン前代表に「業務委任契約書」を送ってきたことを明らかにした。ミン氏側は、新代表側による「プロデュース業務を担当させる」という提案はメディアを通じて発表したものであり、内容が一方的・不合理で「常識的に理解しがたい点が多い」と指摘している。契約書に記載された契約期間は8月27日から11月1日までで、期間は2カ月と6日に過ぎないという。 ミン氏側によると、NewJeansは6月に東京ドームでファンミーティングを終え、2025年にはワールドツアーを計画している。そのため、ミン氏側は「ワールドツアーを準備するアイドルグループのプロデュースを2カ月で完了できると考えること自体が驚くべきことだ」と指摘したうえ、「これによって(ミン氏と対立する)HYBEが指名したADORの取締役は、核心業務に対する理解が不足していることを自ら証明している」と批判した。 ミン氏側は、契約書に「ADORがミン・ヒジン氏の業務遂行能力が著しく不足していると判断した場合、契約を即座に解除できる」と定めていると明らかにしたうえ「なんら客観的な根拠や基準も条項として存在していない」と訴えた。 この契約書について、ADOR取締役会は「30日までの署名」を要求してきたが、ミン氏側は「署名は不可能」との立場を取る。 一方、ADOR側は契約書について、ミン氏の社内取締役の任期が11月までであることから、任期に合わせたと説明する。ADOR側は「任期が延長されるなら、契約はその時に再契約されるべきだ。これはすべての役員に同じように適用されている事項だ」と述べた。 解除条項に関しては「プロデューサーとしての業務を誠実に遂行しない場合や、そのために経営上大きな被害をこうむる行為などを防ぐための最低限の措置だ。ミン氏の役割を考慮し、他の役員と同じように『委任契約』としている。このような委任契約には当然含まれる基本的な条項だ」と強調した。 そのうえで「契約条項に意見があるなら、ADOR取締役会と協議するのが正常な議論手続きだ」と指摘した。 こうしたADOR側の説明に対して、ミン氏側は再び立場を表明し、「社内取締役の任期とプロデュース業務は関連のない事案だ。プロデューサーは社内取締役でなくても担当でき、役割が全く異なるため関連づけること自体、おかしい」と反論した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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