60歳、美容のプロのシャンプー術は「ゾーン洗い」と「頭皮ブラシ」で!髪にもたるみ防止にも効果的
年齢を重ねると気になってくるのが、髪。60歳を迎えるヘア&メイクアップアーティスト山本浩未さんは「シャンプーは頭皮の筋トレ」と言います。髪の調子を整えるだけでなく、顔のリフトアップにもつながるシャンプーの方法、詳しく教えていただきました。 山本さんの「今」をまとめた一冊『60歳ひとりぐらし 毎日楽しい理由』(小学館)よりご紹介します。 【写真4枚】60歳を迎えるヘア&メイクアップアーティスト山本浩未さんが愛用する「頭皮マッサージ」2アイテムほかを写真で見る!
シャンプーは頭皮の筋トレ!
更年期を意識しはじめた頃から、髪の毛が目に見えて変わってきました。 白髪はもちろん、髪が薄く、少なくなり、ハリやコシ、ツヤがなくなって。 髪質が変わった、と実感してます。 ヘアカラーやパーマなどによる傷みというのもありますが、60歳になるとやはりエイジングによる頭皮の血流力ダウンが問題です。年をとるほどに体中の血流は悪くなってきます。それは、頭皮も同じ。頭皮下の毛細血管は、加齢や環境やメンタルの影響を受けやすいそうです。 ちょっとしたことで血流が悪くなる。そうなると、髪の毛が育つ根っこの部分への栄養補給がうまくいかず、健康な髪が育ちづらくなると。しかも、乾燥や角質肥厚、代謝の滞りが原因で、毛穴の形が変わるそう。だんだんに髪の毛がやせたり、うねりや縮れ毛が出てくるのは、実は頭皮の血行不良が原因といわれています。 60歳からのヘアケアは、髪よりも頭皮が大事。だから、シャンプーは、頭皮ケアだと考えを変えて下さい。頭皮の汚れをきちんと落とし、かつ髪をいたわってくれるシャンプー選びが大切です。最近のシャンプーは頭皮ケアに配慮されたもの、多いです。しかも、ふんわり仕上げたいとか、落ち着かせたいとか、うねりパサつきといった髪のお悩み、自分の髪質やヘアスタイルに合ったシャンプー剤が選べます。 ちなみに、シャンプー選びに迷った時は、担当の美容師さんに聞いてみて。あなたの髪の悩みや状況を一番知っているプロだからピッタリのシャンプーを教えてくれますから。 また、“落とし方”も大事です。洗濯の時の、ガンガン洗うタオル洗いなのか、優しく洗うデリケート洗いなのか、というように。リアル大人はいろんな意味でデリケートですからね。シャンプーの頻度についてよく質問されますが、必ずしも毎日する必要はありません。 それより、気をつけたいのは、シャンプーのし方。案外ちゃんと洗えてないんですよね。また、汗と皮脂が大量に出るのが頭皮です。いわゆる加齢臭、枕についたニオイとか。その対策には、「落とす」と「血行」が必要。つまり、ちゃんと洗わないとニオっちゃうから、不要になった汚れを落とし、血行を促進するようシャンプーをしましょう。 ポイントは「気まぐれ洗いをしない」ことと「マッサージする要領で洗う」です。シャンプーなんてもう一万回以上もやってることだから、たぶん無意識に洗っているんじゃないですか? チャーッとアッチコッチって適当に洗って終わり、っていう人、多いんです。なんとなく気まぐれに洗うのではなく、ゾーンごとに意識して、順に洗ってみてください。 では、私流の洗い方を紹介しますね。 まずシャンプーをよく泡立てて、指の腹で頭皮をマッサージするように。耳から下の襟足ゾーンを洗います。次に、側頭部の耳上から頭頂部へ向かって、後頭部から頭頂部に向かって、最後に額の生え際から頭頂部に向かって洗います。 それぞれ頭頂部へ向かってマッサージするように洗うのは、血流をよくするため。頭の筋肉は前と横と後ろにあり、それぞれが筋膜によって頭頂部につながっているから、シャンプーは“頭皮の筋トレ”でもあるのです。 血行がよくなれば、毛穴の状態がよくなり、髪悩みが改善。おまけに顔のリフトアップにもなって一石三鳥! でもね、正直なところ、シャンプーって面倒だし疲れちゃいませんか。なので私は、頭皮マッサージャーを使ってます。シャンプーブラシもいいですね。とにかく気持ちいい! シャンプー剤選びだけでなく、洗い方、すすぎ方、ドライのし方も、今、ちょっとアップデートが必要ですよ。