春闘 水産大手の極洋が満額回答 平均5.3%賃上げ 初任給引き上げも
水産大手の極洋(井上誠社長)は13日、正社員(労働組合員)のベースアップと新入社員の初任給を引き上げると発表した。4月1日から正社員の基本給を平均月額1万2000円(平均3・4%)引き上げる。労働組合の申し入れに満額回答した。平均で約6800円(1・9%)の引き上げとなる定期昇給と合わせると、平均5・3%の賃上げとなる。
主に若手社員の待遇改善を図り、主任(平均年齢36歳)級以下の社員は1万6000円のベースアップとした。これにより4月入社の新入社員の初任給は、27万1000円から5・9%上がり28万7000円(地域手当、営業手当の諸手当を含まない)となる。
同社は「競争力のある会社であり続けるためには、従業員の幸福が不可欠との経営ビジョンのもと、企業収益、企業価値向上にもつながる、従業員が生き生きと働ける環境づくりを今後も推進する」としている。