城下町に「不思議の国のアリス」が舞い降りた?!「怖かわいい」アートが伝統的な街並みと融合 ありすの冒険通じて魅力を発信
菊屋家から城下町へ 600年前の水墨画、桃源郷にたどり着いたありす。ありすはここからどこに進むのか。菊屋家に舞い降りたありすは、城下町にも迷い込みます。ありすを城下町に誘ったのが佐藤千春さん。菊屋家のすぐ近くにあるギャラリー「CASA」を営んでいます。 菊屋家のありすは実は2代目。CASAでは初代のありすからゆかいな動物までおよそ20点が展示されています。 東京から来た人 「発信のしかたっていろいろあると思うんですけど、この町並みにあったテーマを選ばれているところがすばらしいのかなって思います。萩の皆様がうらやましいです、私なんかにとっては」 佐藤さんは、萩の街の魅力にひかれ東京から移住してきました。その魅力をもっともっと多くの人に知ってほしいと城下町でありすを探す物語を企画しました。 ギャラリー「CASA」佐藤千春さん 「ありすが来てくれたおかげでちょっとまちがいつもと違う盛り上がりを見せて、すこし立体的になってくるというか、まち全体が物語の中にいるような、ありすはどこかしらと思った瞬間からまちが物語の舞台になるわけで、そういうことをみんなで楽しめたらいいなと」 カフェや写真館、コーヒー店も さあ、ありすを探す旅に出よう。市内の22店舗に協賛してもらい、ありすをイメージした商品やサービスを提供します。御成道沿いにあるカフェ&ショップ「コトコト」。ありすのスペシャルスイーツキャロットケーキ。おいしいだけでなく楽しいケーキです。 店主の中原万里さんはきっかけさえあれば萩のまちが変われるのではといいます。 カフェ&ショップ「コトコト」中原万里さん 「今までのまじめ一直線だったのが、ちょっといい意味で脱線したり、住んでる人、居る人がおもしろがられるまちになりそうな予感がします」 佐藤さんは、訪れたお客さんに、「次に行ってもらいたい店を紹介してほしい」と各店にお願いしています。 「シモセスタジオ」の写真家・下瀬信雄さんは2015年、国内でも権威ある写真賞「土門拳賞」を受賞しています。ここでは、芸術作品の中に入り込んで自撮りをするというぜいたくな遊びが楽しめます。自分が小さくなった、ありすのような異空間が体験できます。