【フェアリーS・耳より】初マイルは歓迎! モルティフレーバーが巻き返しに虎視眈々「動きに関しては問題なさそう」
[GⅢフェアリーステークス=2025年1月12日(日曜)中山競馬場、芝外1600メートル(3歳牝)] 前走の芙蓉S(オープン)で6着に敗れたモルティフレーバー(牝3・清水久)が、初の重賞挑戦で巻き返しを狙っている。吉村が騎乗した8日の最終追い切りでは栗東ウッドで6ハロン83・6―11・1秒をマーク。併せ馬のショウナンマハト(3歳未勝利)を1秒0追走して、0秒2先着した。 「吉村が『いい感じ』と言っていました。帰って来てからは動きがいいとは言っていたので、動きに関しては問題なさそうです」 担当の日高助手が笑顔を見せた。中間にリフレッシュ放牧を挟んだことで、調教でも軽快な走りを見せている。 前走は、未勝利戦からマイナス14キロの442キロでの出走だった。その一因として日高助手は中山競馬場の馬房で一頭きりになってしまったことを挙げる。「長距離輸送自体は問題なかったんですけど、周りに馬がいなくなってものすごく寂しがって、その時点でエサを食べなくなってしまって。それだけだったらまだいいんですけど、馬房のなかでクルクル回ったりして、げっそり体重が減ってしまいました」と明かした。3歳馬らしい幼い面が大きく、環境が変わっているのに周囲に馬がいないと、不安になってしまうのだという。「他の馬がいるところにいれば多分大丈夫だと思います」と日高助手はうなずく。 現時点の馬体重は458キロで、カイバ食いは良好。馬体面でも成長の余地を残していて、押田助手は「いい馬だと思うので、大きくなってくれたら。線がちょっと細いので」と課題点を挙げた。日高助手も「柔らかい走りをします。今はまだそこまで求めていないけど、トレーニングを積んでいくうちに、体も大きくなって幅も出てくれれば」と将来性に期待している。 今回は初のマイル戦となるが、押田助手は「1600メートルも全然、問題ない。脚質的にも、むしろいいかも」と歓迎している。キャリア4戦目で実力を見せつけられるか、注目が集まる。
東スポ競馬編集部