五輪個人参加ロシア勢、音なし 中立選手、侵攻支持疑いも
【パリ共同】ウクライナに侵攻したロシアは、パリ五輪に国としての参加が認められず、個人の中立選手(AIN)として出場した。獲得メダルは1個だけで、ロシア・オリンピック委員会(ROC)として出場した前回東京五輪の71個から激減。結果をほとんど残せず、選手は侵攻支持の疑いも追及された。 【写真】銀メダルを獲得したロシアのミラ・アンドレエワ、ディアナ・シナイジェル組
テニス女子ダブルスのミラ・アンドレエワとディアナ・シナイジェルは唯一のメダルとなった銀メダルを獲得した。記者会見では、侵攻を正当化したり支持したりする交流サイト(SNS)の投稿に「いいね」をつけていた点を問われた。シナイジェルは「政治的な質問には答えられない。今日の試合について聞いてください」と表情を曇らせた。 国際オリンピック委員会(IOC)は昨年12月、ロシアと同盟国ベラルーシ勢のAINとしての五輪参加を認めた。ただ侵攻を支持する選手や軍、治安当局所属の選手は対象外とし、独自の資格審査で参加可否を判断。東京五輪で300人以上だった派遣選手は、今大会15人にとどまった。