【MLB】ロイヤルズ・ウィットJr.がチーム史上初のハート&ハッスル賞 過去にはベッツやトラウトも受賞
日本時間11月23日、2024年シーズンの「ハート&ハッスル賞」の受賞者が発表され、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が選出された。この賞は野球への情熱を示し、野球の価値や精神、伝統を最もよく体現している現役選手を称えるものであり、MLBの各賞のなかで唯一、OB選手の投票によって選ばれる。8月の時点で全30球団から候補選手が1名ずつ選出されていたが、メジャー全体の最終的な受賞者として、2年連続で「シーズン30本塁打&30盗塁」を達成し、チームの9年ぶりポストシーズン進出に大きく貢献したウィットJr.が選ばれた。 今季のウィットは打率.332、32本塁打、109打点、31盗塁、OPS.977の大活躍でチームを牽引。遊撃手の守備も安定感抜群で、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐMVP投票2位に輝く飛躍のシーズンとなった。また、ウィットはプレーの実力だけでなく、24歳にしてすでにベテラン捕手のサルバドール・ペレスとともにチームリーダーの役割を果たしており、グラウンド内外でチームの信頼を集めている。 また、ウィットは昨オフにロイヤルズと11年の契約延長を結び、カンザスシティのコミュニティに定着。今年7月には少年野球クリニックを主催し、その全額を重度のけがや病気に見舞われた救急隊員を支援する非営利団体に寄付するなど慈善活動にも積極的な姿が見られていた。全体での受賞は初となったウィットだが、チーム内での選出はルーキーイヤーの2022年から3年連続。プレーの面だけではない現場での評価の高さを改めて示す形となった。 なお、歴代受賞者は以下の通り。 2005年 デービッド・エクスタイン(カージナルス) 2006年 クレイグ・ビジオ(アストロズ) 2007年 クレイグ・ビジオ(アストロズ) 2008年 グレイディ・サイズモア(インディアンス) 2009年 アルバート・プホルス(カージナルス) 2010年 ロイ・ハラデイ(フィリーズ) 2011年 トリー・ハンター(エンゼルス) 2012年 マイク・トラウト(エンゼルス) 2013年 ダスティン・ペドロイア(レッドソックス) 2014年 ジョシュ・ハリソン(パイレーツ) 2015年 アンソニー・リゾ(カブス) 2016年 トッド・フレイジャー(ホワイトソックス) 2017年 ブレット・ガードナー(ヤンキース) 2018年 ムーキー・ベッツ(レッドソックス) 2019年 ハウィー・ケンドリック(ナショナルズ) 2020年 表彰なし 2021年 オジー・オルビーズ(ブレーブス) 2022年 ポール・ゴールドシュミット(カージナルス) 2023年 マーカス・セミエン(レンジャーズ) 2024年 ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)