「ビューラーにとって素晴らしい夜。山本由伸やフラハティと同様、まるで別人のように変身した」と地元メディア…先発で4回無失点6K
◇16日(日本時間17日)MLBリーグ優勝決定シリーズ第3戦 メッツ0―8ドジャース(ニューヨーク) ◆大谷翔平、125メートル特大弾に山本由伸も“OMG”頭を抱える【動画】 ドジャースのウォーカー・ビューラー投手(30)は、敵地でメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に先発。6奪三振など4回を3安打無失点に抑えた。 試合はドジャースが8―0で快勝。2勝1敗のシリーズ勝ち越しに大きく前進した。大谷翔平選手(30)は8回にダメ押しの今ポストシーズン(PS)2号3ランを放つなど4打数1安打、3打点1四球。 「ビューラーにとって素晴らしい夜となりました。直近の山本由伸とフラハティと同様、まるで別人のように変身しました」。全米中継局FS1のジョー・デービス実況はそう評した。 2019年は14勝4敗。平均150キロ台中盤の剛速球にカットボールとスイーパーを武器に加え、21年は16勝4敗でエースにのし上がった。だが、2022年8月に2度目のトミー・ジョン手術を受け、昨季は全休。今季は5月に復帰したが、16試合で1勝6敗、防御率5・38と完調には程遠かった。 グラスノーやカーショーが故障離脱したこともあり、今PSは先発ローテ入り。前回のパドレスとの地区シリーズ第3戦も、5回を7安打6失点と不安を露呈した。 だが、前回登板は奪三振も空振りもゼロだったのに対し、この日は6奪三振、さらに空振り18は2021年10月以来3年ぶりだった。 メジャー史上で唯一人「200勝&150セーブ」を達成した殿堂右腕のジョン・スモルツ解説者は、ウォーカーが立ち上がりはワインドアップだったのをセットポジションに変えたことが奏功していると指摘。さらに「直球は左打者の外角、カットボールは内角、ナックルカーブは低めに集めている。だが、カーブが直球と同じ高さから落ちてくるから打者は判断がしづらい。しかも、きょうはカーブの軌道を2つ使っていて、メッツの打者は『スカウティングリポートと違う』と混乱しているはずだ」と分析した。
中日スポーツ