“肉の味を覚えたクマ”が人を襲うおそれも 繁殖期の5~6月は「共食い」が多発するほどで特に危険!【相次ぐクマ被害】
もしクマと出合ったら?そもそも出合わないためには?
では、クマと出合ってしまったらどうすべきなのでしょうか。米田所長によりますと、まずは、気づかれないように静かにまっすぐ下がり、慌てて手や足を大きく動かさないことが大切だということです。 特に危険なのが、母グマと子グマの間に入ってしまうケースだといいます。母グマだけが人間に気づいたときに、何もしてこないことも多いそうですが、小グマが人間を見て驚いたり騒いだりすると、子グマを守ろうとする母グマもパニックに陥ることがあるので、小グマに気付かれないこともポイントだということです。 そして、クマと出会わないようにするアイテムが2つあります。1つが「西洋のベル」です。一般的に日本の鈴よりも音が遠くまで届くため、よいそうです。もう1つが、運動会で使うようなホイッスルタイプの「笛」です。定期的に吹くことで、クマに人間がいることを知らせます。 また、襲われそうになった時は、「クマ撃退スプレー」が効果的です。非常に高価ですが、メーカーの調査によりますと、このスプレーを持っていた人のうち98%は怪我をしなかったということです。ただ、こうした道具を使ったとしても、絶対にクマから身を守れるわけではないことを我々は知っておかなければなりません。 (2024年5月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)