駒大が1部残留へ王手 エース左腕・高井駿丞が6回1失点の熱投
◇東都大学野球1、2部入れ替え戦 駒大5―1東農大(2024年6月25日 神宮) 1部6位の駒大が2部1位の東農大に快勝して1部残留に王手とした。 調子は関係ない。エースの自覚を胸に懸命に腕を振った。先発を託された最速146キロ左腕・高井駿丞投手(4年=広島商)は6回2安打1失点(自責0)の熱投を披露。懸命に投げ続けた93球を「しっかりと試合はつくれたと思う」と誇った。 5回まで1安打に封じるもマウンド上の高井はいつもとの違いを感じていた。「抜ける球も多く、制球が定まらない」。それでも「明らかにボールにならなよう、気を付けた」と必死に修正を続けた。6回は失策をきっかけに無死二、三塁のピンチを背負ったがここからギアを上げた。「最少失点でいこうと」との思い通り、失点は内野ゴロの間の1点のみ。リードを守って中継ぎ陣につないだ好投を、今季から指揮を執る香田誉士史監督は「あっぱれの投球でしょう」と称えた。 2部時代も含めて22年秋から4季連続で入れ替え戦を戦っている駒大。高井は「もうさすがに4回目ですからね」と記者の笑いを誘ったがすぐに、「まだ1勝しただけ」と何度も繰り返した。あす26日の2回戦に勝利で1部残留を決められる。「2勝して勝ちなのでね。あと半分ある」と指揮官。連勝で決めてみせる。 (村井 樹)