【紅白】氷川きよし 731日ぶり紅白復帰「これからも命ある限り」 活動再開後初のTV生歌唱
大みそか恒例の「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・20)が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、今年、歌手活動を再開した氷川きよし(47)が復帰後、初のテレビ生歌唱を披露した。 一昨年の紅白では「また、必ず帰ってきます!」と、一度ステージに別れを告げた氷川。それから731日。約束通り、パワーアップして再び年の瀬の舞台に戻ってきた。22年の紅白を最後に歌手活動を休止し、充電期間に。今夏の25周年コンサートで、1年8カ月ぶりに歌手活動を本格的に再開した。 再開後初めてのテレビ生歌唱。久々の紅白にも緊張も感じさせない、情感たっぷりの歌声を披露した。03年にリリースし、同年の紅白でも披露した「白雲の城」を歌った。歌唱後「これからもこの命ある限り歌っていきたい」と熱く語った。 休止期間では、米ロサンゼルスに2カ月滞在したほか、ロンドンやグアム、米各都市でさまざまな人と会ったという。26日放送のNHK「NHK MUSIC SPECIAL」では、「価値観の違ういろいろな人に会ってたくさん刺激をいただき、自分の心にある固定観念が無くなりました。これから先の人生に新たな価値観と考え方が広がった気がします。ファンの方やスタッフの皆様には大変に申し訳なく思っていましたが、長期間、休んで本当に良かったと思います」と、思いを話していた。 本番前には、旧交も温めた。オープニングのリハーサルでは、大の仲良しという水森かおりと対面した。水森は30日の囲み取材で、「ちょっとした休憩のすき間で歩み寄って、ハグをして」と、感動の再会を喜び合ったことを明かしていた。また「私が緊張して、凄く手が冷たかったんですけど、“冷たい”って言って、自分が貼っていたカイロをくれました。相変わらず優しいなと」と、時がたっても変わらぬ氷川の優しさに感激していた。 今年の紅白のテーマは「あなたへの歌」。パリ五輪・パラリンピックに歓喜し、高揚した一方で、相次ぐ自然災害や終わらぬ紛争…多くの悲しみもあった2024年の大みそかに「ひとりひとりに最高の歌を」と思いを込める。