「一人でも多く殺す」脅迫文でVTuberイベントが中止に追い込まれる―「失くすすべはないのか」運営はやりきれない想いを吐露
スグバースは2024年11月9日、10日に開催予定のVTuberイベント「スグバースグリーティングイベント」を中止することを発表しました。公式SNSでは脅迫文の内容とともに、運営からのやり場のない心境が吐露されています。 【投稿】脅迫の内容も明かされた運営からの発表文、「失くすすべは…」心境吐露 ◆VTuber4名が参加のイベントが脅迫文で中止に “スグ”にメタ“バース”へ没入できるをコンセプトとした「スグバース」は、新宿と東銀座に構える店舗型VRChat体験サービスで、予約して店舗へ行くだけでメタバース(VRChat)が楽しめるというもの。 この東銀座の店舗にて11月9日、10日に開催予定だったVTuberのグリーティングイベントが、脅迫文によって中止することが11月6日に発表されました。参加予定VTuberは草羽エルさん、湖都音さん、九条林檎さん、ぜったい天使くるみさんの4名でした。 発表では脅迫文の全文が公開されており、来場者やスタッフの殺害をはじめ、「ガソリン、酸化プロピレンの入った容器」や「固形化させた硝酸アンモニウム」を投げ入れるという予告のほか、避難する来場者を「一人でも多く凶器を用いて殺す」といった内容が示されています。 ◆「失くすすべはないのか」運営は心境を吐露 発表文で運営は、今回のイベントが4名のVTuberが参加し、全56名の来場者を迎える、規模としては「超零細レベル」であると強調し、警備強化などの予算もないと説明。また、VTuberやVRChatが好きなファン同士のささやかで楽しい交流をはかるためのイベントとして、半年前から企画やグッズ制作に取り組んできたとし「こんな行為を許して良いものでしょうか?失くすすべはないものでしょうか?」とやり場のない心境を吐露しています。 続けて、「好きなものを好きと言って推せる環境を少なくとも日本国内だけでも安全安心に楽しめるよう努力/提言を続けます」とグリーティングイベントを再開させる決意を表明しています。
インサイド Okano
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