ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」11月1日放送回で西田敏行さんを厳選3本で追悼
ABCテレビは30日、今月17日に虚血性心疾患のため76歳で死去した西田敏行さんをしのび、11月1日の「探偵!ナイトスクープ」(後11時17分)で、番組の2代目局長を追悼する総集編を放送する。 西田さんは2001年からの19年間、2代目局長として温かく涙もろい純な人柄で番組を盛り上げた。スタジオの局長席には穏やかな笑顔の西田局長の写真が飾られ、その横には、2代目秘書の岡部まり、3代目秘書の松尾依里佳、探偵たちと増田現秘書が喪服姿で整列する。 探偵の間寛平は西田局長の訃報に接し、「ビックリしたのと、『嘘やろ!』と思いましたね。信じられなかったです」としみじみ語った。2代目秘書として約10年間共演した岡部は思い出について「たくさんありすぎて…、まだ思い出にもなってないんですけどね。一番最初に、西田さんが局長として初めて紹介された時に、あの席にお越しになって。局長がいつものセリフをおっしゃって番組が始まったんですけど、なんとなく不思議な空気だったんです」と回想。リハーサルがない番組だと知らなかった西田さんに「『局長、この番組はリハもなければ、打ち合わせもありません』と(笑)。そしたら、1本目のVTRの時に『ええっー!』っておっしゃってね。私も、それをご存じなかったことに配慮がなかったかな、申し訳ないなと。でもそれで、『おもしろいね。こんなライブで撮るのって』とおっしゃって。以来、ライブでご覧になって、ライブで泣かれてたんだなっていうのが、とても印象的でした」と秘話を明かした。 涙が止まらない様子の3代目秘書・松尾は、西田さんの存在について「大きな大きな番組の良心でした。そもそも依頼者の方が、『西田局長なら自分のこんな思いでも、きっと受け入れてくれる』って信じて依頼をして下さいました。その通り、西田局長は全てを温かく包み込んで。皆さん、西田局長の涙が見たくて、ご依頼くださってましたよね。たくさん支えていただきました」と振り返った。 哀悼の意を表し、西田さん自身が大好きだったVTR3本を放送する。西田さんが局長時代、探偵とスタッフとの毎年の忘年会で、その年のベストVTRを「局長賞」として選んでおり、その中から「10年以上口をきいていない父と母」(竹山隆範探偵2013年4月5日放送)「97歳のマジシャン」(桂小枝探偵2003年12月19放送)「レイテ島からの手紙」(田村裕探偵2011年1月7日放送)の3本の名作を厳選。感動のシーンで西田さんをしのぶ。
報知新聞社