ソニー、来年度以降は大型のシングルプレイゲームを毎年継続的に発売していく計画だと明かす
ソニー、来年度以降は大型のシングルプレイゲームを毎年継続的に発売していく計画だと明かす
ノーティードッグが手がける「The Last of Us」のマルチプレイゲームの開発が中止され、『CONCORD』は発売2週間足らずで販売休止となり開発元のFirewalk Studiosが閉鎖するなど、ソニーにおける注目のライブサービスは苦戦を強いられてきた。こうした混乱のなか、同社が大型のシングルプレイゲームに対する取り組みを改めて表明した。 「Ghost of Yotei」画像・動画ギャラリー 投資家向け説明会にて、ソニーの財務およびIRを担当する早川禎彦は、2025年3月終了の今年度中に大型のファーストパーティーゲームを発売する予定はないが、「『Ghost of Yōtei』を⽪切りに、来年度以降、シングルプレイヤーゲームの⼤型タイトルを毎年継続的に発売していく計画」だと語った。 では、現在どんな大型シングルプレイゲームを開発しているのだろうか。同説明会のなかで、早川は2020年の⼤ヒット作『Ghost of Tsushima』の続編となるサッカーパンチの『Ghost of Yōtei』を挙げた。同作は2025年内に発売予定で、間違いなくソニーの「大型」シングルプレイゲームに分類される。 また、コジマプロダクションの『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』がPS5独占で2025年内に発売予定であるため、来年は少なくとも2本の大型ゲームが発売されることになる。 2025年に発売されるとは発表されていないものも含めて見てみると、『Marvel’s Spider-Man 2』を開発したInsomniac Gamesが『Marvel’s Wolverine』を開発中だ。こちらの発売日はまだ決まっていない。そして、「ゴッド・オブ・ウォー」のサンタモニカスタジオが何らかの作品に取り組んでいるほか、ゲリラゲームズは新たなシングルプレイのアドベンチャーゲームで「Horizon」三部作を完結させる予定だが、発売はかなり先になると報じられている。ノーティードッグも複数のシングルプレイゲームを準備しているようだ。 さらに、『Days Gone』を手がけたBend Studioに加え、「リトルビッグプラネット」や『Dreams Universe』で知られるMedia Moleculeが新規IPを用意している。『Returnal』のHousemarque、『Demon's Souls』のBluepoint Games、『ザ・パーシステンス』のFirespriteは新作を開発中だ。もちろん、ポリフォニー・デジタルは『グランツーリスモ7』に注力しており、Team ASOBIは『アストロボット』が大成功したこともあって次の展開が注目されている。 PlayStation Studiosは、今後数年にわたって、あるいはPS6が発売されるまでにPS5に残された時間が何年であろうと、数多くの作品を手がけていく。そんななかで、ソニーのライブサービスを推し進める取り組みは続けられており、ゲリラゲームズによる「Horizon」シリーズのオンラインゲームや、BungieのSF脱出シューター『Marathon』、Haven Studiosの対戦型争奪ゲーム『Fairgame$』が現在開発中だ。
Wesley Yin-Poole