篠山竜青・橋本竜馬がプロの技と心を子どもたちへ…88年組による初クリニック開催
■「やっておけばよかった」経験を基にしたレッスン
B1リーグで活躍する篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)と橋本竜馬(越谷アルファーズ)、そして横浜ビー・コルセアーズ所属から引退後も3人制バスケで競技を続ける湊谷安玲久司朱、3名の1988年生まれを中心に結成された「88 Basketball Camp」によるクリニックが、6月22~23日の2日間にかけ山口県・鹿児島県で開催された。 山口県熊毛郡のTAIKOスポーツセンターで初開催を迎えたクリニックは、県内外から集まった小学4年生から中学3年生の約100名とミニバス指導者が、午前・午後に分かれ受講。最初にスポーツリズムトレーニングインストラクター・原ゆうか講師によって、音楽に合わせてさまざまなジャンプをするウォーミングアップが行われた。「初見の動きを覚えて真似することは、バスケにおいて新しいプレーを教えられ実践する練習にもつながる」というリズミカルな運動は、プロ選手を目の前にして少し固くなっていた生徒たちの笑顔を引き出すことにも一役買っていた。 具体的なメニュー組み立てを担当し、レッスンを主導したのはトライフープ岡山GM兼HCである大森勇だ。“ぶつかる”をテーマに構成されたというメニューは篠山と橋本が手本を見せた後グループに分かれ選手が一人ひとりを細かく指導、を繰り返し進行。基本的なフィジカルコンタクトの練習に始まり、コンタクトを受けながらのシュート、ディフェンスの掛け方など、プロとして活躍する選手自身が「これまでやっておいてよかった&やっておけばよかった」と実感しているという部分に重点を置いたドリルが行われた。 クリニック後半では、複数の生徒チームが2分交代で選手含む大人のみで構成されたチームと実戦を通して学ぶ、5対5の試合が行われた。声出しや連携、連続3ポイントシュートなど、子ども相手でも手を抜く様子を見せずに対戦する選手たちに、生徒たちも負けじと、受けた指導を活かしながら選手を抜きシュートを決める様子が見られた。憧れの選手に文字通り体当たりで指導を受けた生徒たちからは「1対1で教えてもらえて面白かった」「いつもと違う練習ができて勉強になった」「プロの選手のシュートがたくさん見られてうれしかった」など、興奮する声が聞けた。最後にボールやユニフォームなどのアイテムに選手全員からサインをもらい、1人ずつ写真撮影が行われ、約2時間のクリニックは終了となった。